おもちゃより自然が強いと思う理由。
多様性が脳を育てる
知育玩具って、よくできていますよね。工夫されているし、年齢に合っているし、親としても与えやすい。でも、自然の中で子どもを見ていると、やっぱり自然は強いなと思うことがあります。それは、自然のほうがずっと均一じゃなくて、情報量が多くて、毎回少しずつ違うからです。
おもちゃを否定したいわけではない
まず最初に言いたいのは、おもちゃにももちろん良さがあるということです。
知育玩具って、本当に工夫されています。何を学ばせたいのかがはっきりしていて、親にもわかりやすい。手に取りやすいし、家の中で安全に遊べるのも大きな魅力です。
だから私は、おもちゃを否定したいわけではありません。うちでも普通に使います。
ただ、それでもなお、自然には自然にしかない強さがあると思うんです。
おもちゃが悪いのではなく、自然のほうがもっと大きな情報量を持っているのかもしれない、という話です。
自然は、同じものがほとんどない
ここがいちばん大きくて、自然はそもそも多様性そのものなんですよね。
石でも、草でも、花でも、そっくり同じものはほとんどありません。形も違うし、大きさも違うし、色も少しずつ違う。石の裏にダンゴムシがいることもあれば、アリがいることもあるし、何もいないこともあります。
同じ場所に行っても、毎回ちょっと違う。季節でも変わるし、天気でも変わるし、その日の虫の動きでも変わる。均一な刺激ではなく、少しずつ違う刺激がずっと続くのが自然の面白さだと思います。
動きの多様性は、自然の圧勝だと思う
特に生きものの動きは、人工物ではなかなか再現できないと思っています。
ダンゴムシでさえ、動きがランダムです。だから捕まえるのに苦労するし、どうやって逃げ道を防ぐかを考える必要が出てきます。
オサムシはすばしっこくて、すぐ隠れます。どこに行ったのか、どうしたら出てくるのかを考えることになる。そういう予測しきれない動きって、子どもの頭をかなり動かしているはずです。
決まった反応を返すおもちゃより、毎回違う動きをする自然のほうが、工夫の余地はずっと大きいのかもしれません。
「どうする?」が、何度も生まれる
自然の中では、一つの正解が決まっていないことが多いです。
行き先をどう防ぐ? 手で防いだら、地面との間に隙間があった。じゃあどうする? 草の奥に入った。しゃがむ?回り込む?諦める?
こういう小さな「どうする?」が何度も出てきます。しかも、その答えは毎回同じではありません。相手が違えば変わるし、場所が違えば変わる。
自然は、子どもにその場その場で考えさせるんですよね。そこがすごく強いと思います。
足場の多様性も、自然にはかなわない
自然って、目で見る情報だけじゃなくて、足元から入ってくる情報も多いんです。
砂、ぬかるみ、凸凹道、山道、階段、落ち葉、川、水たまり。虫を探しに行くと、足場が毎回違います。
最近の室内遊び場もよくできていて、人工芝を敷いたり、素材を変えたり、ボールプールがあったりします。でも、自然の足場の多様さって、それでもかなわないなと思います。
体が受け取る刺激まで含めると、自然の情報量は本当に多いと感じます。
毎週景色が変わるから、飽きにくい
自然の多様性は、その場だけじゃなく、時間の中でも変化していくんですよね。
春にはたんぽぽやカラスノエンドウが咲いて、シジミチョウが飛んでいたのに、次の週には別の花が目立っていて、そのあとまた違う虫が増えていく。いつの間にか景色が変わっています。
同じ場所なのに、毎回違う。だから、「また行きたい」が自然に生まれます。繰り返しているのに、毎回新しいのは、自然ならではの強さだと思います。
脳が使う力の幅が広い気がする
私は専門家ではありませんが、見ていて感じるのは、自然の中では脳が使う力の幅が広いということです。
見る、聞く、触る、におう。違いを見つける。動きを予測する。足場に合わせてバランスを取る。逃げ道をふさぐ。危険かどうかを考える。
一つの遊びの中で、いろんな種類の判断や感覚が同時に働いている感じがします。だからこそ、自然は強いなと思うのかもしれません。
まとめ|自然は、多様性そのものが教材になる
自然が強いのは、石も草も虫も足場も毎回少しずつ違っていて、その多様性そのものが子どもの頭と体を動かす教材になるからだと思います。
おもちゃにはおもちゃのよさがあります。でも、自然には、最初から多様性が埋め込まれています。
- 自然には同じものがほとんどない
- 動きの多様性は人工物では再現しにくい
- その場その場で「どうする?」が生まれる
- 足場の違いも大きな刺激になる
- 毎週景色が変わるから飽きにくい
- 頭と体のいろんな力を同時に使う
だから私は、おもちゃより自然が強いと思うんです。正確には、おもちゃにできることもあるけれど、自然にしかできないこともかなり大きい。子どもにとって、その違いはきっと大きいんじゃないかなと思っています。


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