虫の頭と体を合わせて、一匹の虫を作る絵合わせカード。
本来の遊び方は「正しく合わせる」ことですが、2歳後半くらいになると、完成したあとにも遊びを広げられるようになってきます。
ただし、大事なのは親が新しい知育課題を次々出すことではなく、子どもが今見ているものに、少しだけ視点を足すことだと思っています。
絵合わせカードを「合わせて終わり」にせず、完成した虫を見ながら、観察・比較・分類につなげる。
遊び方を固定しすぎない。でも、放置もしすぎない。一緒に遊びながら、子どもの見方を少し広げる。
先に結論です。
2歳の絵合わせカードは、正しく合わせるだけでも十分いい遊びです。
でも、完成したあとに
並べる、
比べる、
分ける、
理由を話す
ところまで行くと、遊びの中身がかなり変わります。
目的は、遊びを長引かせることではありません。
子どもが虫を見ながら、特徴に気づき、似ているところを探し、自分なりの基準で分けていく。
その過程で、観察・比較・分類・説明する力が動くのだと思います。
2歳の知育全体については、こちらでも確認
2歳の知育は何をすればいい?日常で育つ力と親の関わり方
絵合わせカードの本来の遊び方は「マッチング」
今回使っていた虫カードは、表に虫の頭と体が描かれていて、それを合わせて一匹の虫を作るタイプの絵合わせカードです。
たとえば、カブトムシの頭と体を合わせる。
トンボの頭と体を合わせる。
ハチの頭と体を合わせる。
これが、このカードのいわゆる正しい遊び方です。
この遊びでは、子どもはただカードを置いているだけではありません。
- 絵を見る
- 形を見る
- 色や模様を見る
- 頭と体のつながりを考える
- 合うものを探す
- 完成した虫を確認する
つまり、絵合わせカードの基本はマッチングです。
「これはこれと合う」「これは違う」「こっちならつながる」と、対応関係を見る力が使われます。
2歳向けの知育玩具では、同じ絵を探す、型はめをする、パズルを完成させる、動物の親子を合わせるなど、マッチング系の遊びがよく出てきます。
これは、見て、比べて、合わせる練習になります。
だから、まずは本来の遊び方で十分です。
2歳の知育玩具については、こちら↓
2歳の知育玩具は何を買う?選び方と本当に使えたおもちゃ
でも、2歳後半は「完成したあと」にもう一段深くできる
絵合わせカードは、完成すると一度終わります。
「できたね」
「カブトムシだね」
「次はどれにする?」
これでも十分楽しいです。
ただ、2歳後半くらいだと、正しい絵合わせだけは少し物足りなくなることがあります。
できる。
分かる。
合わせられる。
そうなると、完成した虫を見ながら、もう一段深い遊びに移れます。
- 完成した虫を並べる
- 大きさ順にする
- 体の形で分ける
- 羽がある虫を集める
- 住んでいる場所で分ける
- 仲間はずれを探す
ここで大事なのは、親が急に
「分類遊びをしましょう」
と新しい課題を出すことではありません。
たとえば、子どもが完成した虫を並べていたら、
「羽がある虫たちだね」
と言う。
これは、問題を出しているわけではありません。
でも、子どもの目は「羽」に向きます。
その上の段階で、
「なんか似た虫が多いね」
「何が一緒なんだろう?」
と言う。
すると今度は、ただ虫を見るだけではなく、虫同士を比べ始めます。
知育課題と、遊びの中で視点を足すことは少し違う
2歳向けの知育課題には、よくある型があります。
- 同じ絵を探す
- 赤と青で分ける
- 大きい順に並べる
- 仲間はずれを探す
- 次に来るものを選ぶ
- 動物、乗り物、食べ物で分類する
こういう課題は、もちろん意味があります。
分類なら分類、比較なら比較、順番なら順番を、切り出して練習できます。
ただ、2歳の遊びの中では、いきなり課題にしすぎると、少しテストっぽくなります。
「これはどっち?」
「正解は?」
「違うよ」
「もう一回」
こうなると、子どもは自分で見るより、親が求めている答えを探しやすくなります。
だから、知育課題を増やすより、今の遊びに視点を足す方が合う場面があります。
| よくある知育課題 | 課題としてやると | 虫カード遊びで視点を足すなら |
|---|---|---|
| 絵合わせ | 正しい頭と体を合わせる | 完成した虫を見て「羽があるね」「体が長いね」と特徴を見る |
| 分類 | 色・種類・カテゴリーで正しく分ける | 子どもが見ている特徴に合わせて「丸い虫」「細長い虫」と分ける |
| 大小順 | 大きいものから小さいものへ並べる | 「これは長いけど、こっちは丸いね」と比べる基準も話す |
| 仲間はずれ | 正解を一つ当てる | 「なんで違うと思った?」と理由を聞く。答えが一つでなくてもよい |
| 知識を覚える | 虫の名前や分類を覚える | 子どもの発見に合わせて「これは甲虫っていうんだよ」と名前を足す |
知育課題が悪いわけではありません。
ただ、2歳の遊びでは、課題として切り出す前に、まずは子どもが今見ているものに言葉を添える方が自然なことがあります。
声かけには段階がある
「遊びを広げる」と言うと、少し大げさに聞こえるかもしれませんが、
実際には難しくありません。
いきなり高度な分類遊びにするのではなく、子どもの様子に合わせて、声かけの段階を少しずつ上げるだけです。
| 段階 | 親の声かけ | 子どもに起こりやすいこと |
|---|---|---|
| 1. 実況 | 「虫ができたね」「羽があるね」「細長いね」 | 目の前の特徴に気づく |
| 2. まとめて見る | 「羽がある虫たちだね」「大きい虫が並んだね」 | 複数のカードを一緒に見る |
| 3. 共通点を探す | 「なんか似てるね」「何が一緒なんだろう?」 | 比べる、共通点を探す |
| 4. 分けてみる | 「丸い虫と細長い虫に分ける?」「木にいる虫はどれかな?」 | 自分なりの分類を作る |
| 5. 例外に気づく | 「バッタはこっちにも入るね」「仲間はずれいるかな?」 | ルールと例外を考える |
| 6. 知識を足す | 「これは甲虫っていって、硬い羽があるんだよ」 | 発見に名前がつく |
ポイントは、最初から「正しくしよう」としないことです。
まずは、
「羽があるね」
くらいでいい。
その次に、
「みんな羽があるね」
になる。
さらにその上で、
「なんか似た虫が多いね。何が一緒なんだろう?」
になる。
この順番だと、子どもにとっては「課題を出された」というより、今見ている世界が少し詳しくなっていく感じになります。
わが家では、虫の体の形で分け始めた
うちでは、虫の頭と体を合わせたあと、体や腹部側のカードだけを見て、形で分ける遊びになりました。
絵合わせカードを使って分類遊びをする2歳児
たとえば、ちーくんはこんな感じで分類していました。
真ん中に線がある体
甲虫、バッタ。
体の真ん中に線が見えるものを、同じような仲間として見ていました。
丸い体
ハチ、アリ、クモ。
お腹や体の丸さに注目して、丸いものを集めていました。
細長い体
トンボ、蝶。
体の長さや全体の細さを見て、細長いグループを作っていました。
同じ虫が複数に入る
バッタは「線がある」にも「細長い」にも入っていました。
これは間違いというより、複数の特徴で見ている状態だと思います。
大人から見ると、これは図鑑的に正しい分類ではありません。
- クモは昆虫ではない
- バッタは複数のグループに入っている
- 甲虫とバッタを同じ「線がある」グループに入れるのは、生物分類としては正確ではない
でも、ここで子どもがしているのは、昆虫分類の正解を答えることではありません。
ここが大事だと思いました。
特に面白いのは、バッタが複数のグループに入っていたことです。
大人は「どの仲間?」と一つに決めたくなります。
でも子どもは、
ここも似ているし、こっちも似ている
と見ていることがあります。
単なる間違いではなく、一つのものを複数の視点で見ているとも言えます。
自然に遊びが広がらない子はどうする?
「うちの子はそんなふうに分類しない」
「完成したらすぐ終わる」
「まだ応用は早いのかな」
と思うかもしれません。
でも、自然に分類しないからといって、早すぎるわけではないと思います。
ただ、いきなり「応用課題」として出すと、難しく感じることがあります。
まずは、本当に軽い声かけで十分です。
-
「羽があるね」
虫が一匹できたときの声かけ。分類させる前に、まず特徴に目を向ける。
特徴は色でも触覚での何でもいいと思います。 -
「羽がある虫たちだね」
「みんな羽があるね」
虫が何匹か並んだときの声かけ。一匹ずつではなく、複数をまとめて見る。 -
「なんか似た虫が多いね。何が一緒なんだろう?」
少し上の段階。比較と共通点探しが入る。 -
「仲間はずれいるかな?」
さらに上の段階。正解を当てるより、違うと思った理由を聞く。
流れとしては、
特徴を見る
まとめて見る
共通点を探す
分類する
例外を見る
知識を足す
です。
この流れって、幼児に限った話ではないですよね。
学生が問題を解く時も、仕事でも使える力です。
例えば、研究の世界では、
細胞を観察する。多く見られる遺伝子やタンパク質、そしてその局在。
特徴を抽出する。この細胞にはAという遺伝子が多い。
他の細胞にもその特徴が当てはまるかを解析する(共通点を探す)
分類して、新しい細胞を発見する。
というような流れも存在します。
勉強をするわけではないけれど、声かけの違いだけで遊びを学びに変えられる。
最初から分類遊びにする必要はない。
まずは、子どもの見ている世界に、親が言葉を添える程度という気持ちでいいと思います。
注意したいこと
「どれ?」「なんで?」「正解は?」が続くと、遊びではなくテストになります。
特に分かってきている子どもに対して起きやすいと思うことは、
「これは?」「カブトムシ!」
「これは?」「ちょうちょ!」
「これは?」となりがちなこと。
名前当てゲームにして名前だけを覚えさせるよりも、他の特徴を話すことのほうが自然と名前も覚えていくと考えています。
すでに名前を覚えているものに関してはなおさらです。
質問ばかりにするより、最初は「羽があるね」「細長いね」「似てるね」と実況を多めにする方が、2歳には合いやすいです。
一人で集中して遊んでいるときに、無理に入って教育モードにしなくてもいい
遊び方が違っても一人で遊んでくれている時もあります。
ちーくんは、カードを隠したり違うところに持っていったり、定型の絵合わせをしたり。
そういう時は、何も口出しせず見守るのもありです。
ただ、2歳はまだ「一緒にやろう」の時期でもあります。
そのときは、親が全部ルールを作るのではなく、一緒に見ながら、見方を少し増やすくらいがちょうどいいと感じています。
虫カードの広げ方|合わせたあとにできる遊び
ここからは、実際に虫カードでできる広げ方です。
ただし、これは「この順番でやりましょう」という課題リストではありません。
子どもが今やっていることに近いものから、少しだけ足すイメージです。
1. 特徴で分ける
体の形や色を見て分けます。
- 丸い虫
- 細長い虫
- 真ん中に線がある虫
- 羽が大きい虫
- 足が目立つ虫
- 黒い虫
「体の形が似てるね」
「どこが丸いと思った?」
「細長い虫はどれかな?」
形や色で分ける遊びは、正しい虫の名前を覚える前でもできます。
子どもが何を見ているかが分かりやすいのも良いところです。
2. 大きさ順に並べる
完成した虫を、大きい順や小さい順に並べます。
単純に見えますが、実はけっこう考えます。
長い虫と丸い虫では、どちらが大きいのか。
横に広い虫と縦に長い虫では、どう比べるのか。
実際に絵の中での大きさかもしれないし、本物の大きさかもしれない。
「一番大きいのはどれかな?」
「これは長いけど、こっちは丸いね」
「大きい順に並べるとどうなる?」
ただ「大きい・小さい」を当てるだけでなく、何を基準に大きいと思ったのかを話せると、遊びが一段深くなります。
3. 住んでいる場所で分ける
これはかなり面白いです。
うちでは、こんなふうに分けることがあります。
- クワガタ、カミキリムシ、カブトムシ、カナブン → 木の近く
- チョウ、ハチ → 花の周り
- トンボ → 水辺
- アリ → 地面
ここでは、見た目だけではなく、背景や経験で分けています。
「この虫はどこにいそう?」
「木にいる虫はどれかな?」
「花の周りに来る虫はどれかな?」
「トンボはどこで見たことある?」
こうなると、カード遊びが外遊びや図鑑とつながります。
外で見た虫。
図鑑で見た虫。
カードで作った虫。
それぞれがつながると、ただカードで遊ぶだけよりも、虫の見方が深くなります。
順番に並べ終わった後、住んでいる場所で分けてみました。正解とは程遠いですが、トンボはここで、カブトムシはここ!と自分で考えながら置いてくれました。
4. 動きで分ける
虫の動きで分けることもできます。
- 飛ぶ虫
- 歩く虫
- 跳ねる虫
- 木に登る虫
- 花に来る虫
「バッタはどう動く?」
「アリは飛ぶ?歩く?」
「トンボはどんなふうに飛ぶ?」
形と動きがつながると、虫の見方が少し変わります。
羽があるから飛ぶ。
足が強いから跳ねる。
細長い体で飛ぶ。
もちろん、2歳なので正確しなくても大丈夫です。
まずは、体の特徴と動きをつなげて見ることが大事だと思います。
5. 仲間はずれを探す
仲間はずれは、少し上の段階です。
最初から
「仲間はずれはどれでしょう?」
とクイズにすると、正解探しになりやすいです。
なので、最初はこれくらいがちょうどいいと思います。
「なんか一つだけ違う感じがするね」
「どれが違うと思う?」
「なんで違うと思った?」
このとき、答えは一つでなくてもいいと思っています。
たとえば、チョウ・ハチ・トンボ・アリが並んでいたら、
- アリは飛ばないから違う
- トンボは花じゃなくて水辺にいるから違う
- ハチは刺すから違う
どれも、その子なりの理由があれば考えています。
「教える」のも大事。ただし、順番が大事
私は、子どもの自由な発想だけでいいとは思っていません。
親が教えることも大事です。
たとえば、
「これは甲虫っていって、硬い羽があるんだよ」
「クモは虫っぽいけど、昆虫とは少し違うんだよ」
「トンボは水辺にいることが多いんだよ」
こういう知識は、大人が教えないと入ってきません。
ただ、タイミングは大事だと思っています。
子どもが先に
「真ん中に線がある」
と気づいたあとに、
「そうそう。これは甲虫っていって、硬い羽があるんだよ。さっき言ってた線はここだね」
と教える。
これは、ただ名前を暗記させるのとは少し違います。
子どもの発見に、あとから名前をつける感じです。
この順番が良い気がしています。
逆に、最初から親が全部説明すると、
「これは甲虫」
「これは昆虫ではない」
「これはこっち」
となって、子どもは自分で見る前に、正解を探すモードになりやすいです。
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、2歳の遊びとしては、まず見て、比べて、感じる時間を残したいです。
このことは、お絵描きや外遊びでも一緒で、親がどこまで声をかけるかは大事だと感じています。
2歳後半で顔を描くのはすごい?絵が上手くなる声かけと親の関わり方
2歳は「見守るだけ」でも「教え込む」でもない
2歳は、まだ完全に一人で遊びを発展させる時期ではないと思っています。
一人で集中しているなら、見守ればいい。
その時間はとても大事です。
でも一方で、2歳はまだ、
「パパ、一緒にやろ」
の時期でもあります。
だから、親が関わる場面は多いです。
そのときに、親が全部ルールを決めると、課題になります。
でも、親が何もしないと、遊びがそこで止まることもあります。
親は、問題を出す人ではなく、見方を増やす人。
「羽があるね」
「似てるね」
「何が一緒なんだろう?」
「こっちにも入るね」
「これは甲虫っていうんだよ」
こういう一言で、ただの絵合わせカードが、観察と比較の遊びになります。
これは、ブロック遊びにも似ています。
見本通りに作る力も大事だけれど、自由に広げる力も大事。
正しい遊び方と、子ども独自の遊び方を行き来する感じです。
ブロック遊びに正しい遊び方はある?模範と独創性を行き来する関わり方
この遊びで育つ力
虫カードで分類したからといって、急に賢くなるわけではありません。
でも、こういう遊びの中には、後の学びにつながる土台がかなり入っていると思います。
特徴を見る
比べる
共通点を探す
分類する
理由を話す
例外を考える
たとえば、
「羽がある」
「丸い」
「細長い」
「真ん中に線がある」
と見るのは、特徴を取り出す力です。
「なんか似てるね」
「何が一緒なんだろう?」
と考えるのは、比較と共通点探しです。
「バッタはこっちにも入るね」
「カナブンは木にも花にもいるね」
と考えるのは、一つのものを複数の視点で見ることです。
これは、後の学習でいうと、理科の分類、算数の規則性、国語の共通点探しにもつながる見方です。
もちろん、2歳のうちから学習っぽくする必要はありません。
ただ、幼児期の分類遊びは、単なる虫好き遊びではなく、見て、比べて、考える力の入口になっている気がします。
発達の根拠として
文部科学省の「幼稚園教育要領解説」では、幼児教育で育みたい資質・能力として「知識及び技能の基礎」「思考力,判断力,表現力等の基礎」「学びに向かう力,人間性等」が示され、これらは遊びや生活の活動全体を通して育むものとされています。
また、保育所保育指針解説でも、子どもは遊びに没頭し、自ら遊びを発展させながら、思考力や想像力などを伸ばしていくと説明されています。
この記事では、こうした考え方を家庭の虫カード遊びに引き寄せて整理しました。
親が気をつけたいこと
正解に寄せすぎない
虫の正しい分類を教えることは大事です。
でも、最初から正解に寄せすぎると、子どもが自分で見る時間が減ってしまいます。
「違うよ」
より先に、
「どこが似てると思ったの?」
と聞く方が、考える時間になります。
質問攻めにしない
「これは何?」
「どれ?」
「なんで?」
「正解は?」
が続くと、遊びではなくテストになります。
質問ばかりにするより、
「羽があるね」
「丸いね」
「似てるね」
という実況を多めにする方が、2歳には合いやすいです。
子どもが分類しなくても焦らない
完成させて終わりでも大丈夫です。
まずは絵合わせだけで十分。
少しだけ広げるなら、
「羽があるね」
「長いね」
「大きいね」
くらいでいいと思います。
そこから反応があれば、次に進めばいい。
一人で集中しているときは入らない
子どもが一人で黙々と並べているときは、それも大事な時間です。
親がすぐに声をかける必要はありません。
あとから、
「こんなふうに並べたんだね」
「こっちに丸い虫がいるね」
と拾えば十分です。
教えるなら、発見につなげる
知識を教えるときは、子どもの発見につなげると入りやすいです。
「さっき線があるって言ってたね。これは硬い羽なんだよ」
「丸いって言ってたけど、ハチのお腹は丸く見えるね」
「カブトムシとクワガタは、木の近くで見ることが多いね」
こういう教え方だと、知識が遊びから切り離されにくいです。
よくある疑問
絵合わせカードは何歳から遊べますか?
同じ絵を探すだけなら、1歳後半から遊べることもあります。
頭と体を合わせるタイプは、2歳くらいから楽しみやすいと思います。
ただし、年齢よりも「絵を見て合わせようとするか」「親と一緒に遊べるか」の方が大事です。
2歳で分類遊びは早いですか?
「正しく分類する課題」としてやると早い場合もあります。
でも、
「羽があるね」
「丸いね」
「似てるね」
と声をかけるくらいなら、早すぎることはないと思います。
最初は分類させるより、特徴に気づく声かけからで十分です。
子どもが自分で遊びを広げない場合はどうすればいいですか?
無理に応用遊びにしなくて大丈夫です。
まずは絵合わせだけで十分です。
そこから、完成した虫を見て実況するところから始めると自然です。
間違った分類をしたら直した方がいいですか?
すぐに直さなくてもいいと思います。
たとえばクモを虫の仲間に入れていても、まずは
「どこが似てると思ったの?」
と聞くと、子どもが何を見ているか分かります。
そのあとで、
「虫っぽく見えるけど、クモは昆虫とは少し違うんだよ」
と教えれば十分です。
虫の名前や分類は教えた方がいいですか?
教えていいと思います。
ただし、最初から説明しすぎるより、子どもが何かに気づいたあとに教える方が入りやすいです。
「ダンゴムシは他の虫と違って足がたくさんあるね。実は虫ではなくって甲殻類なんだよ」
このように、発見に名前をつける感じがおすすめです。
まとめ|絵合わせカードは、合わせたあとにもう一度面白くなる
絵合わせカードは、正しく合わせるだけでも良い遊びで、2歳には大事なマッチング遊びです。
でも、完成したあとに少し視点を足すと、もう一段深い遊びになります。
声かけの工夫で、ただのカード遊びが、観察・比較・分類の遊びになります。
遊び方を固定しすぎず、でも放置もしすぎず。
一緒に遊びながら、子どもの見方を少し広げていく。
2歳の絵合わせカードは、完成したあとが、意外と面白いです。
参考・根拠リンク
幼児期の遊びと学びの関係を考えるうえで参考にした資料です。家庭でのカード遊びに直接そのまま当てはめるというより、「遊びの中で思考力や表現力が育つ」「子どもの主体性を残しながら大人が視点を足す」という考え方の根拠として参照しています。
参考資料の見方
- 文部科学省「幼稚園教育要領解説」:幼児教育で育みたい資質・能力として、知識・思考力・学びに向かう力が活動全体で育つことを示しています。
- 保育所保育指針解説:子どもは遊びに没頭し、自ら遊びを発展させる中で、思考力や想像力などを伸ばしていくと説明しています。
- NAEYC:遊びの中に自然に学びの目標が入り、子どもが主体的に進めることの大切さを整理しています。
- Weisberg et al.:guided play は、子どもの主体性と大人の足場かけを組み合わせる考え方として説明されています。


コメント