2歳のちーくんと、0歳のしおんちゃんを連れて、石神井公園に行ってきました。遊具でたくさん遊ぶというより、池を歩き、草むらを見て、樹液を見て、虫を探す一日。都内で幼児と自然観察をする場所としては、かなり面白い公園でした。普段の考え方は、2歳の外遊びまとめや虫取りは知育にいいのかの記事にもつながります。
石神井公園は「遊具で遊ぶ公園」というより、自然を探す公園だった
電車に乗っている時間はそこまで長くありませんでした。ただ、2歳児と0歳児連れのおでかけだと、駅から公園まで、そして公園内を歩く距離がそれなりにあります。
公式情報では、西武池袋線「石神井公園」駅から徒歩圏内、常時開園、入園無料とされています。とはいえ、幼児連れでは大人の徒歩時間どおりには進みません。駅から公園まで歩き、授乳をして、公園内を歩くと、それだけでかなりの外出になります。[1]
石神井公園には池、草地、クヌギやコナラを含む樹木、水辺、落ち葉、茂みがあります。東京都公園協会のフィールドミュージアムガイドでも、石神井公園では池の水質浄化や固有植物・固有動物の保全を含めた生物多様性保全の取り組み、さまざまな野鳥の観察が紹介されています。[2]
「短時間で遊具だけ遊ぶ」というより、散歩を自然観察に変えるように、少し歩いて、少し止まって、池や草むらや木を見ながら過ごす方が向いている公園だと思いました。
5月の石神井公園で見られた生き物
5月なので、季節によって見える自然が変わることもあり、虫が爆発的に多いという感じではありませんでした。花が多い公園ではないので、チョウが乱舞しているような環境でもないと思います。
それでも、実際に歩くとかなり多様でした。
水辺で見たもの
アメンボ、イトトンボ、カモ、シラサギ、カメ、魚、ザリガニ。
草地・葉で見た昆虫
テントウムシ、ハムシ、カメムシ、バッタ、カマキリ幼生、コメツキムシ。
チョウ
モンシロチョウ、クロアゲハ、タテハチョウ類、ゴマダラチョウのようなチョウ。
樹液まわり
ヨツボシケシキスイ、オオスズメバチなど。
さらにアオダイショウも見ました。池のまわりではザリガニ釣りをしている子も多く、道具を持ってくればよかったね、という話になりました。
ザリガニ釣りをする場合は、公園内の掲示やサービスセンターで最新ルールを確認した方が安心です。幼児と生き物に触れる時の基本ルールは、幼児の虫とりで大事にしているルールにもまとめています。また、アメリカザリガニやアカミミガメは「条件付特定外来生物」に指定されており、飼育後に野外へ放したり逃がしたりすることは禁止されています。[3]
一番面白かったのは、クヌギと樹液
今回いちばん面白かったのは、クヌギの木でした。石神井公園にはクヌギの木がかなりあり、5月の時点ですでに樹液が出ている木がありました。
樹液には、ヨツボシケシキスイがたくさん集まっていました。オオスズメバチも来ていました。都市公園で、5月の時点で樹液に昆虫が集まっている様子を見られたのは、かなり良かったです。
ちーくんが近づいてきて「何いるの?」という感じになりましたが、この時は少し遠ざけました。理由は、本当にたくさん虫がいて、2歳児が「全部取る」となったら大変だからです。さらにオオスズメバチも来ていました。
クヌギがあり、樹液も出ていて、樹液に集まる虫も見られました。夏になればカブトムシやクワガタムシもいそうな環境に見えます。ただ、都市公園は人が多く、人気の虫は採集圧が高くなりがちです。子どもには、捕まえる楽しさだけでなく、来年も見られるように必要な分だけにする感覚も少しずつ伝えたいと思いました。この考え方は、虫取りで持ち帰るか逃がすかを親子で考える話にもつながります。
2歳児にとって何がよかったか
ちーくんは、テントウムシをたくさん捕まえていました。「標本にする!」とも言っていました。実際に標本にするかは別として、虫を見つけて、捕まえて、持ち帰りたいと思うくらい、本人の中で虫への関心が続いています。捕まえた後の扱いは、捕まえた虫をどうするかを親子で考える入口にもなります。
面白かったのはコメツキムシです。コメツキムシは死んだふりが上手です。ちーくんは、死んだ? 生きてる?と確認していました。
これは小さいことのようですが、虫を「モノ」としてではなく、生きているものとして見ている感じがありました。文部科学省の幼稚園教育要領でも、自然に触れる体験を通して、好奇心や探究心、身近な動植物を命あるものとして大切にする気持ちが育つことが示されています。[4]
虫探しは、名前よりも「探し方」が面白い
ちーくんは、よくパパに 何してるの? 何いるの? と聞いてきます。
そんな時には、なるべく「何を見ているのか」だけでなく、「どう探しているのか」も言うようにしています。
- 葉っぱの裏についてるかもしれないから見てるの。
見えている場所だけでなく、隠れている場所を予想する声かけです。探究心や問題解決力にもつながる見方だと思います。 - こうやって草をすくうと、虫が取れることもあるんだよ。
スウィーピングのように、道具を使った探し方を共有できます。具体的な探し方は虫の取り方のコツにもまとめています。 - 樹液のにおいがするね。虫が集まるかもしれないね。
匂いと虫の行動をつなげる会話になります。におい・音・触感まで含めた話は虫とりは五感を育てる理由にも書いています。
虫の名前を教えることも大事かもしれません。でもそれ以上に、親がどうやって探しているかを子どもは見ているのだと思います。
子連れで気をつけたいこと
石神井公園は自然観察には面白い公園ですが、2歳児連れでは注意点もあります。
| 移動距離 | 駅から公園まで、公園内ともにそれなりに歩きます。2歳児は途中で抱っこ・おんぶになる可能性があります。0歳児との自然観察は見る・話すところから始める自然学習として考えると無理がありません。 |
|---|---|
| 池の近さ | 池の近くは生き物が見やすい一方、場所によっては柵がない・水辺が近いと感じました。はしゃぎすぎる子は特に注意が必要です。 |
| 蚊・茂み | クヌギの近くや笹の茂みに入ると、5月でも蚊がいるのが分かりました。虫除けはかなり大事です。持ち物は幼児との虫とりの準備と道具を先に見ておくと安心です。 |
| ハチ | 樹液にはオオスズメバチも来ていました。樹液の木は面白いですが、幼児を近づけすぎない判断も必要です。危ない虫との距離感は虫とりで触ってよいもの・避けるもののルールでも整理しています。 |
| 授乳・休憩 | 公式施設情報では、サービスセンターに「赤ちゃんふらっと(授乳スペース)」があると案内されています。利用予定がある場合は、場所と時間を事前に確認すると安心です。[5] |
ちーくんとパパだけなら、もう少し茂みに入ったり、樹液の木をじっくり見たりしやすいと思いました。一方で、0歳児連れ・授乳・帰宅時間・蚊・池・ハチまで含めると、家族全体では安全管理の比重が大きくなります。これはどちらが正しいというより、見ているものが違うのだと思います。パパと家族の関わり方の温度差は、パパの育児参加を家族で育てる話とも重なります。
自然観察をどう位置づけるか
今回、遊具は滑り台を2回くらいで終わりました。でも、池のまわりを歩き、落ち葉の上を走り、虫を追い、草むらを見て、樹液を見て、アリの巣を見ました。
WHOは1〜2歳児に対して、1日合計180分以上、さまざまな強度の身体活動を推奨しています。[6] また、文部科学省の幼児期運動指針は3〜6歳を主な対象にしていますが、幼児期には「楽しく体を動かす遊び」を通して多様な動きを経験することを重視しています。[7]
虫探しはスポーツではありません。でも、歩く、しゃがむ、立つ、待つ、追う、不整地を歩く、落ち葉の上を走る、道具を持つ。こうした動きが自然に入ります。運動面の土台は0〜3歳の運動能力の育ち方の記事でも整理しています。
その日の夜、ちーくんは「寝たら、またちょうちょいるかな?」と言っていました。次の日に出かける時も、虫網を持って「虫さんいるかな? いるなら持っていかないと」という感じでした。
公園での体験が、その日だけで終わっていない。翌日にも続いている。こうした体験の残り方は、おもちゃより自然が強いと思う理由にも通じるところがあります。それが、今回一番よかったことかもしれません。
まとめ:石神井公園は、幼児との自然観察にかなり面白い
- 5月時点では虫が大量にいるというより、池・雑木林・樹液・草地を見ながら歩く公園でした。
- クヌギの樹液が見られたのは大きな魅力でした。
- 池の近さ、蚊、ハチ、移動距離は子連れでは注意が必要です。
- 2歳児には、テントウムシ、コメツキムシ、アメンボ、カモなど、見つけやすい生き物がちょうどよかったです。
- 帰宅後・翌日にも虫の話が出たので、体験としてはしっかり残っていたように思います。
石神井公園は、遊具だけではなく、子どもと一緒に自然を探す場所として、また行きたい公園でした。
参考文献・公式情報
- 東京都公園協会「石神井公園|公園へ行こう!」 公式ページ
- 東京都公園協会「石神井公園 フィールドミュージアムガイド」 PDF
- 環境省「条件付特定外来生物 アカミミガメ・アメリカザリガニの規制について」 公式ページ
- 文部科学省「幼稚園教育要領」自然との関わり・生命尊重 PDF
- 東京都公園協会「石神井公園 施設について」 公式ページ
- World Health Organization. Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age. WHO publication
- 文部科学省「幼児期運動指針」 公式ページ


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