虫とりは運動にもなる。
足場の多様性と体の発達
虫とりって、つい「虫のことを学ぶ遊び」として見がちです。でも実際には、かなり体を使います。しかも、ただ走るだけじゃなくて、しゃがむ、またぐ、よける、登る、踏ん張る、バランスを取る。そういう細かい動きが自然にたくさん入ってくるんですよね。
虫とりは、思っている以上に全身運動
虫とりの面白いところは、見るだけでは終わらず、体が勝手に動くことだと思っています。
足元の虫を見ればしゃがむし、少し高いところにいれば背伸びするし、草の奥にいれば手を伸ばします。逃げたら追いかけるし、見失ったら周り込みます。
つまり虫とりって、「運動しよう」と思ってするものではないのに、結果としてかなり体を使う遊びなんですよね。
虫とりは、知育でありながら、かなり自然に体を動かす遊びでもあると思います。
自然の足場は、毎回ぜんぜん違う
私はここが大きいと思っていて、足元から入る刺激が、自然はとても豊かなんです。
虫を取りに行くと、砂、ぬかるみ、凸凹道、山道、階段、落ち葉、川、水たまりと、足場が本当にいろいろです。
歩くたびに、地面の感触が違う。滑りそうだったり、沈みそうだったり、固かったり、柔らかかったりする。そうすると、子どもは自然と体の使い方を変えています。
同じ歩くでも、毎回ちがう調整が必要になるのが自然のすごいところだと思います。
バランスを取る力も、かなり使う
虫を追うときって、止まったままの姿勢より、不安定な姿勢が多い気がします。
しゃがんだまま手を伸ばしたり、側溝の横でのぞき込んだり、草をかき分けながら足場の悪いところを進んだり。そういう動きのたびに、バランスを取る必要があります。
虫が少し先に行っただけで、体の向きを変えて、足を置きなおして、手を伸ばして、また止まる。意外と細かい調整の連続です。
大きな運動というより、小さな姿勢調整の積み重ねが、体にはかなり効いている気がします。
しゃがむ、またぐ、登る。自然の中では動きが増える
特に幼児にとっては、一つひとつの小さい動きがすごく大事なんじゃないかなと思います。
草の中のてんとう虫を見つけたら、しゃがんでのぞき込みます。少し高い段差があれば、全身を使って登ろうとします。草むらを進むなら、両手でかき分けながら歩きます。
そういう動きって、遊具の上では意外と単調になりがちです。でも自然の中だと、虫のいる場所に合わせて、体の使い方がどんどん変わります。
自然の中では、「その虫のいる場所に合わせて体を使う」ので、動きが勝手に多様になります。
うちの子は、よく歩いて、よく登る
もちろん他の子と比べることはできませんが、自然の中でかなり体を使っている実感はあります。
うちの子は1歳9ヶ月のころでも、かなり長く歩いていました。10時から13時ごろまで歩いたこともあります。うちはベビーカーも抱っこ紐も持っていませんが、ずっと抱っこしないといけないということはあまりありませんでした。
段差の小さい階段なら一人で上り下りするし、ジャンプも少しできる。2歳になると、ロッククライミングのような遊具にも行きたがるし、はしごも手助けしながら登れるようになってきました。
虫に近づきたい気持ちが、そのまま体を動かす力になっている感じがします。
裸足になりたがるのも、感覚を使っているからかもしれない
これは面白かった出来事で、足の裏でも情報を受け取っているのかもしれないと思いました。
靴の中に小石が入って、靴下を脱ぎたいと言ったことがありました。脱がせたら、そのまま歩いていったんです。
足の裏って、思っている以上に敏感なんですよね。地面の硬さ、冷たさ、痛さ、やわらかさ。そういうものを感じながら歩くことも、体の発達には無関係じゃない気がします。
虫がいると、「行きたい場所」ができる
運動をさせようとしても動かない日があっても、虫がいるだけで体が先に動くことがあります。
あそこにバッタがいる。てんとう虫が奥にいる。側溝の下に何かいる。そうなると、子どもは自然と近づいていきます。
ただ歩けと言われるより、行きたい理由があるほうが、体は動きやすいんですよね。虫とりの良さって、運動を目的にしなくても、結果としてかなり動くことかもしれません。
まとめ|虫とりは、体の使い方まで豊かにする
虫とりは、虫を見る遊びであると同時に、足場の違いに合わせて歩き、しゃがみ、登り、バランスを取ることで、体の使い方そのものを豊かにする遊びなのだと思います。
虫とりの価値は、知識や観察だけではありません。自然の中で動くことで、体にもかなりいろいろな刺激が入っています。
- 虫とりは全身運動になりやすい
- 自然の足場は毎回違う
- しゃがむ・またぐ・登るなどの動きが増える
- バランスを取る力もかなり使う
- 足裏から入る刺激も大きい
- 虫がいると、行きたい理由が生まれる
運動させようとして運動するより、夢中になって動いていたら結果的に運動になっていた、というほうが、子どもには自然なのかもしれません。虫とりって、そういう意味でも本当にいい遊びだなと思っています。


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