幼児との虫取り道具|最初に必要な網・観察ケース・虫かご
虫とりは、手ぶらでもできます。
でも、親子でちゃんと楽しむなら、少し道具をそろえておくと、捕まえやすさも、観察のしやすさも、虫の扱いやすさもかなり変わります。
特に幼児との虫とりでは、「子どもが全部自分で捕まえる」よりも、親が道具をうまく使って、虫を見つけたり、捕まえたり、観察できる状態を作ることが大事だと感じました。
この記事では、わが家で実際に使ってきたもののうち、幼児との虫とりで最初に必要だった道具に絞ります。子どもが使うものだけでなく、親が捕まえたり、虫を分けたりするための道具も含めて紹介します。
※虫除け、服装、水分補給、暑さ対策などの「安全に遊ぶための準備」は、別記事「幼児と虫取りに行く前の準備」で詳しくまとめます。
- 幼児本人ができることと、親が補うこと
- 親子で使いやすい捕虫網
- 一匹ずつ観察できる透明ケース
- まとめて運べるメッシュ虫かご
- 最初にそろえる3つの道具
幼児との虫とりでは、「子ども用」だけをそろえなくていい
2〜3歳ごろの虫とりでは、子どもが全部自分で捕まえることより、親子で役割を分けることが大切でした。
幼児向けの虫とり道具というと、小さくて軽い網や、子どもが首から下げられる虫かごを思い浮かべます。もちろん、自分の道具を持てることはうれしい体験です。
ただ、実際の虫は、子どもが構えるまで待ってくれません。チョウは飛び去り、バッタは草の奥へ隠れ、トンボは高い場所へ移動します。子ども用の短い網だけでは、目の前に虫がいても捕まえられないことがありました。
そこで、わが家では「子どもが使う道具」と「親が補う道具」を分けています。
2歳8か月のちーくんも、シジミチョウやモンシロチョウなら自分で網をかぶせて捕まえられました。一方、難しい虫は親が捕まえます。それを見てから子どもがケースをのぞき、自分でもやってみようとする流れで十分でした。
「子どもが一人で扱えるか」だけでなく、「親子で虫を捕まえて観察できるか」で選ぶと、必要なものが分かりやすくなります。
根拠を読む
仙台市科学館の昆虫採集資料では、採集に必要なものとして「虫を捕る道具」と「虫の入れ物」が基本に挙げられ、目的がかなえば身近なものや手製のものでも代用できると説明されています。最初から専門用品をすべてそろえるより、まず捕まえる道具と観察できる入れ物を用意すれば十分です。
網は、やっぱりちゃんとしたもののほうが取りやすい
虫とり大会に出て思ったのは、網の差がかなり大きいということでした。
100円ショップの魚網のような虫網で参加している人もいれば、ホームセンターで買える虫網でとっている子どももいました。
もちろん、それでも虫とりはできます。
でも、実際には大人でもなかなか取りにくい。だから、子どもだとなおさらです。
虫とりで大事なのは、やっぱり「実際に虫を捕まえられること」だと思います。
当たり前のように見えて、ここは意外と忘れがちです。
虫とりに行っても、ほとんどのおうちは虫を持って帰ることはしないと思います。場所によっては、持ち帰り禁止のところもあります。
だから、内心では「虫が取れなくてもいい」とすら思っていないでしょうか。
でも、虫とりに行って、虫が取れなかったらどうでしょう。
「とんぼとりたい!」「ちょうちょとりたい!」と言っているのに、とんぼやちょうちょが目の前にいるのに取れない。
そうなると、子どもは意気消沈してしまいます。もしかすると、数分で飽きて「帰りたい」となってしまうかもしれません。
わが家は、どうせやるならと思って志賀昆虫の網を買いました。
何が違うかというと、メッシュ製で、大きくて、柄を長くできるところです。
メッシュ製だと、小さい虫も入る
メッシュの細かい網はすごくて、蚊のような小さな虫も逃しません。
だから、草むらをスウィーピングするだけでも虫が取れます。
もちろん、望まない細かい羽虫も入っているかもしれませんが、バッタやカマキリの幼生も含めて、いろいろな虫が入ります。草陰で休んでいるシジミチョウが取れたこともありました。
網の直径が大きいと、上からかぶせやすい
直径55cmの大きな網は、幼児が振り回すには大きすぎます。
でも、近くまで近づいて上からかぶせるだけなら、幼児にもチャンスがあります。
そもそも幼児の虫の取り方は、横からすくうというより、上から網を振り下ろす感じです。
シジミチョウやモンシロチョウであれば、2歳8ヶ月のわが子も取ることができました。
この「本当に取れた」という体験は、かなり大きいです。
長い柄は、大人が使うとかなり便利
長い網は、遠くの虫も捕まえることができます。
ただし、これは幼児には難しいです。大人想定です。
でも、虫とりを全部幼児がしなければいけない、ということはないと思います。
難しそうな時には大人が代わる。親が取る。
それを見て、子どもが「すごい」「自分もやってみたい」と思う。
これも大事な虫とりの時間だと思っています。
本当に取れることは、本当に大切です。
ちゃんとした網だと「取れる確率」が上がるので、親も子どももやる気が続きやすいです。
大きい捕虫網は、網の部分と柄・棒が別売りになっている場合があります。購入前に「網だけなのか」「柄も付いているのか」を確認しておくと安心です。
大人が使って、蝶やトンボをしっかり狙うなら大きい網がかなり便利です。
網と棒が別売りの場合があります。サイズが合うか確認してから買うのがおすすめです。
子どもが持ちたがる場合や、狭い場所で使う場合は小さめも便利です。
実用性よりも、子どもが「自分も参加している」と感じるためにあると便利です。
※子どもが振り回すと危ないこともあるので、最初は大人が持って一緒に使うのがおすすめです。
根拠を読む
仙台市科学館の資料では、捕虫網として直径30〜36cm程度のものが紹介されています。家庭で始めるにはこのくらいでも十分ですが、親が蝶やトンボを狙うなら大きい網や長い柄も選択肢になります。鹿児島県立博物館の資料では、草むらを網でなでるようにすくう「スウィーピング」が小さな昆虫を探す方法として紹介されています。

虫を入れるケースは、「一匹ずつ」が便利だった
この夏いちばん学んだのは、透明の小さいケースがかなり便利だということでした。
100円ショップで売っている透明ケースを、一匹ずつ入れる用に使います。
すごく便利でした。
どの虫がどれかわかりやすいし、互いに傷つけにくいし、観察もしやすいです。
それをまとめてメッシュの虫かごに入れておくと、持ち運びもしやすいです。
メッシュの虫かごは、虫を入れていない時は畳めるので、「結局今日は虫とりをしなかった」という時にも邪魔になりにくいです。
また、透明ケースに入れずに観察する場合でも、メッシュだと足場になるので、大型の虫も一時的に入れやすいです。普通のツルツルした虫かごより、虫が落ち着くことがあります。
透明ケースが食い破られる心配がある場合にも、メッシュの虫かごは役に立ちます。今のところわが家では経験がありませんが、カミキリムシなどを長時間入れていると、そういうこともあるかもしれません。
それから、虫だけではありません。落ち葉、木の実、小石、子どもが拾ったものを入れるのにも使えます。
透明ケースは、子どもにとっては「宝物ケース」みたいなものです。
虫を小分けにするメリットは本当に多いです。
まず、虫同士がけんかをしにくくなるので、脚や羽が欠ける心配が減ります。さらに、観察もしやすくなります。
虫眼鏡やルーペは、わが家ではまだ現地でしっかり使ったことはありません。
ただ、透明ケースに入れた状態であればかなり観察しやすいので、持っていると親子の会話は広がると思います。
現地で観察することが目的でなければ荷物になるので、虫を持って帰る場合は家にあれば十分、という感じかもしれません。
とりあえず全部虫かごに入れるより、分けて入れるほうが観察にもいいし、虫にもいい。
これはかなり実感しました。
小さい虫を一匹ずつ入れて、形や動きを観察しやすくします。100円ショップのものでも十分使えます。
ケースをまとめて持ち運んだり、大きめの虫を一時的に入れたりするのに便利です。
捕まえた虫をすぐ観察したいときにあると、親子の会話が広がります。
虫の名前、見つけた場所、色や形を残すと、自然観察が続きやすくなります。
根拠を読む
公園で虫とりをする場合は、持ち帰る数や扱いにも配慮が必要です。横浜市の公園FAQでは、自分で飼える数にとどめる、捕まえた後に放してあげるなどの配慮が示され、大量採取や貴重な動植物の採取は禁止とされています。透明ケースで一匹ずつ観察する方法は、捕まえすぎを防ぎ、短時間の観察で終えやすい点でも使いやすいです。

三角紙や昆虫針まで必要になったら、標本道具の記事へ
この記事で扱うのは、幼児と初めて虫とりをするときの基本的な道具です。
わが家では、捕まえた虫を標本に残すために、三角紙、三角ケース、昆虫針、展足板、展翅板、薬品、標本箱なども使っています。
ただし、これらは最初の虫とりに必須ではありません。虫を持ち帰って標本にしたいと思った段階で、必要なものを追加すれば十分です。
昆虫標本に必要な道具一覧|採集・展足・展翅・ラベル・保存
幼児との虫取りで、最初にそろえるならこの3つ
最初からたくさん買う必要はありません。
捕虫網・透明ケース・メッシュ虫かごがあれば、捕まえる、分ける、観察するところまでできます。
まず捕虫網を用意し、次に100円ショップなどの透明ケース、最後にケースをまとめられるメッシュ虫かごを足します。各商品の選び方とリンクは、それぞれの章にまとめています。
ルーペや観察ノートは、子どもがケースの中をもっと詳しく見たがるようになってから追加すれば十分です。三角紙や昆虫針などの標本道具も、標本を作る段階になってからそろえます。
まとめ|幼児との虫取りは、親子で使う3つの道具から
幼児との虫とりでは、捕虫網・透明ケース・メッシュ虫かごの3つから始めれば十分だと思います。
虫とりの準備というと、つい網に意識が向きます。
でも実際には、捕まえた後にどうするかがかなり大事でした。
- 幼児が全部自分で捕まえる必要はない
- 子どもは見つける・近づく・ケースをのぞくところから参加できる
- 親が使いやすい網があると、実際に捕まえられる確率が上がる
- 透明ケースへ一匹ずつ分けると、虫を傷めにくく観察しやすい
- メッシュ虫かごは、複数のケースをまとめて持ち運びやすい
- 標本道具は、標本を作りたくなってから追加すればよい
虫とりは、道具がすべてではありません。
でも、少し準備しておくだけで、親も子もぐっと楽になります。
何より、虫を捕まえた後に大事に扱いやすくなります。
虫除け、服装、水分補給、暑さ対策などは、別記事で詳しくまとめています。
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