取った虫をどうする?
逃がす・飼育する・標本にする
虫とりを始める前に悩んでいたのが、「取ったあとどうするのか?」ということでした。
捕まえるところまでは楽しい。
でも、その先を考えておかないと、親も子も困ることがあります。
だから私は、取る前から終わり方を考えておくのが大事だと思っています。
この記事では、子育てに虫とりを始める人達に、取った虫をどうするかを我が家の例も含んでお伝えできればと思います。
取る前に、「そのあと」を考えておく
いちばん大事なのは、捕まえることだけで終わらせないことだと思っています。
虫とりって、取る瞬間がいちばん盛り上がります。
見つけて、追いかけて、うまく入ったらうれしい。でも、本当はそのあとがけっこう大事なんですよね。
逃がすのか、少し飼うのか、標本にするのか。
そこが曖昧なままだと、帰ってから困ります。
だから「見るだけ」に近いのか、「少し持ち帰る」つもりなのかを、
なんとなくでも決めておいたほうがいいなと思っています。
虫とりは、取ることより、どう終えるかまで含めてひとまとまりなのだと思います。
元いた場所に逃がす
これはとてもシンプルですが、逃がすなら、元いた場所に返すのが基本だと思っています。
その場で少し観察して満足したなら、逃がしてあげるのがいちばん自然です。
持ち帰って世話できるかどうか、最後まで責任を持てるかどうかが曖昧なら、なおさらその場で返したほうがいいと思います。
この場合、とらない選択肢も全然ありです。写真で収めるということもよく行います。
写真で撮る場合の問題は、観察が不十分だと思うことです。
やっぱり取って間近で見ることで分かる事が多いです。
だから、本当はとってほしいんですけどね。
逃がすときは、取った場所に戻すのが鉄則です。
違う場所に放つと、その虫にとっても環境が違うかもしれません。
「せっかく取ったから持って帰る」ではなく、「観察できたから返そう」も立派な終わり方だと思います。
しばらくお家で飼育してみるのも、もちろんあり
短いあいだでも、家で観察することで見えることがあります。
その場で見るだけでは足りなくて、もう少しじっくり見たいときもあります。
そういうとき、短期間だけ家で飼育してみるのはすごくいいと思います。
カブトムシやクワガタムシのような甲虫は比較的飼いやすいですし、それに付随する甲虫も扱いやすいことが多いです。
うちでは、カブトムシ・クワガタムシは飼っていて、今は幼虫を育てています。
この前はてんとう虫も育てました。
ただし、家で飼うなら、そのあとどうするのかも考えておく必要があります。
ずっと飼えるわけではないし、結局いつかは死にます。
だから、飼うことは楽しいだけでなく、終わりを考えることでもあるんですよね。
我が家のカブトムシ・クワガタムシは全て標本にしました。
幼虫は30匹いたので、全匹育てていましたが、保育園が欲しいと言っていたので、24匹譲渡して、
現在は6匹だけ育てています。
てんとう虫は家の近くで捕まえて、簡易キットを作って飼育しました。
幼虫が蛹になるまで観察しました。
そのあとは、自然に解放しました。

死んだあとをどうするかも、実は大事な学び
私はここを、子どもにとって大事な勉強のひとつだと思っています。
生きものを家に連れて帰るなら、死んだあとをどうするかも考えてあげないといけません。
これは少し重たい話ですが、とても大切です。
いつまでも元気でいるわけではない。世話をしていても寿命は来る。
そういうことを知るのも、生きものと関わる意味のひとつだと思います。
「かわいそう」で終わるのではなく、そのあとどうするかを考えること。
そこにも、命の学びがある気がします。
虫の生活環を理解することも大事です。
てんとう虫の幼虫は約20日で成虫になりますが、成虫は2ヶ月生きます。
我が家では、成虫までを観察し、成虫になれば数日観察して逃すという方針にしました。
単純に餌のアブラムシの回収が難しかったというのもありますけどね。
蝶や蜂は、「飼う」より標本のほうが向いていることもある
全部の虫が、同じ扱いでいいわけではないんですよね。
蝶や蜂のような虫は、家で長く飼うには向いてません。
とらないか、逃すか、標本に向いていると思います。
もちろん、標本の作製には手間がかかりますし、気軽ではありません。
でも、標本はあとからじっくり見返すことができます。
形や色や触角の違いもわかりやすくなって、観察がぐっと深くなります。
「持ち帰る=飼う」だけではないと知っておくと、虫との関わり方が少し広がる気がします。
標本にすると、思い出が「勉強」に変わる
私は、できれば標本にして、思い出と勉強の両方に使えたらいいと思っています。
その日にどこで取ったのか、
どんなふうに見つけたのか、
何を感じたのか。
標本にして残しておくと、ただの「取った思い出」ではなく、「また見返せる対象」になります。
あとから図鑑と見比べたり、触角や脚のつくりを見たり、
「この虫ってなんだったっけ」と調べ直したりすることもできます。
一度の虫とりが、その場限りで終わらなくなるのが標本の面白さだと思います。
「今日はどうする?」を決めておくと気持ちが楽
親としてはここがいちばん現実的で、気持ちの負担を減らしてくれる気がします。
こういうふうに、ざっくりでも決めておくだけで、「取ったはいいけどどうしよう」がかなり減ります。
まとめ|取った虫の「そのあと」まで考えるのが虫とり
虫とりは、捕まえる瞬間だけで終わるのではなく、逃がす・飼う・標本にするという“そのあと”まで含めて考える遊びなのだと思います。
虫を取ること自体は楽しいです。でも、そのあとをどうするかで、学び方も気持ちの残り方も変わってきます。
- 標本にしないなら、元いた場所に逃がす
- 短期間の飼育も、じっくり観察できていい
- 死んだあとを考えることも大切
- 蝶や蜂は標本向きなこともある
- 標本にすると、思い出が勉強につながる
- 取る前に「今日はどうするか」を決めておくと楽
虫とりって、取るところだけ切り取ると軽い遊びに見えるかもしれません。でも本当は、その後をどう考えるかで、かなり深い体験になるんじゃないかなと思っています。



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