0〜3歳の子どもの成長、何を見ればいい?言葉だけでは見えない5つの視点

伸ばしたい幼児の力 学びの土台・発達
どう伸ばすか?まで噛み砕いて説明します。

最近、2歳のわが子の言葉が少しずつ増えてきて、うれしい反面、「ちゃんと育っているかな」「もっと話せたほうがいいのかな」と、言葉ばかり気にしてしまう自分がいました。

同じくらいの月齢の子と比べてしまったり、発語の数ばかり数えてしまったり。

子育てをしていると、そんなふうにわかりやすい成長だけを見てしまうことって、あると思います。

でも、ある日ふと思ったんです。

私は“言葉”ばかり見ていて、子どものほかの成長を見落としていないだろうか?

よく見てみると、子どもは毎日の暮らしの中で、言葉以外にもいろいろなものを育てています。

  • うまくいかなくても、もう一回やってみる力
  • 自分なりに遊びを広げる力
  • 人とやりとりしようとする力
  • 体を思い通りに動かしていく力
  • 音やリズムを感じて楽しむ力

こうしたものも、どれも大切な「育ち」です。

そこで今回は、0〜3歳くらいの子どもを思い浮かべながら、成長を見る視点を5つに分けて整理してみました。

細かく見ていくと、もっとたくさんの見方があります。けれど最初から全部を覚える必要はありません。

まずは、「こんな育ちもあるんだ」と知るための地図として、やさしく眺めてもらえたらと思います。

この記事で伝えたいこと

  • 0〜3歳の成長は、言葉だけでは見きれない
  • 遊びや生活の中で、いろいろな力が重なって育っている
  • この一覧は、「できる・できない」を数えるためではなく、今育っているものに気づくためのもの

気になるところから読めます


0〜3歳の成長は、「できること」だけでは見えにくい

この時期は、まだ結果としては見えにくい力もたくさんあります。

たとえば、まだうまく話せなくても、

  • 大人の表情をよく見ている
  • 何度も同じことを試している
  • 好きな歌が流れると体を揺らす
  • お友だちのしていることが気になる

そんな姿が見られることもあります。

それはどれも、ちゃんと大事な育ちだと思います。

わかりやすい成長だけが、成長ではない
発語や数のように見えやすいものだけでなく、試す力、感じる力、関わろうとする力も、0〜3歳の大切な土台です。

だからこそ、親の側に見る視点が少し増えるだけで、子どもの見え方はかなり変わる気がしています。


まずは、5つの視点で見てみる

細かく分けすぎると、かえって苦しくなってしまうことがあります。

なので最初は、まずこの5つの視点だけで十分です。

① ことば・考える力

言葉をためる、伝える、気づく、試す、想像する。学びの土台になる育ちです。

くわしく読む:
言葉・表現
思考・分析力
探究心・学びの姿勢
知識
創造力・独自性

② 人と関わる力

目を合わせる、まねする、一緒に笑う、やりとりする。人とのつながりの土台です。

くわしく読む:
対人・社会性

③ 気持ちと行動を整える力

待つ、切り替える、くり返しやってみる、自分でやりたがる。毎日の生活を支える力です。

くわしく読む:
集中力・自己コントロール
計画性・自己管理力
向上心・自己肯定感・柔軟性

④ 体を使う力

歩く、走る、登る、つまむ、持つ、運ぶ。体と手を使って世界に関わる力です。

くわしく読む:
運動・身体機能

⑤ 音やリズムを楽しむ力

音に気づく、まねする、歌う、揺れる、たたく。感じて表現する楽しさにつながる育ちです。

くわしく読む:
0〜3歳の音楽教育って意味ある?

この5つで見ていくだけでも、「うちの子の成長って、言葉だけじゃなかったんだな」と気づきやすくなると思います。


5つの視点を、0〜3歳向けにもう少し細かく見ると

ここからは、それぞれの視点の中にどんな育ちがあるかを、親目線でわかりやすい言葉で見ていきます。

※大切にしたい前提
ここにあるものを、すべてバランスよく育てなければいけない、という意味ではありません。大事なのは、「今どんなものが育ってきていそうか」を、少し広い目で見てみることだと思っています。

① ことば・考える力

  • 言葉をためる力:言われていることが少しずつわかる、言葉を聞いて覚えていく
  • 言葉で伝えようとする力:発語、指さし、身ぶり、表情も含めた「伝えたい」の力
  • 見て気づく力:観察する、違いに気づく、覚えておく
  • 試してみる力:どうしたらできるかをやってみる、失敗してやり直す
  • 想像して遊ぶ力:ごっこ遊び、見立て遊び、自分なりの遊び方を作る
  • 知りたがる力:気になる、触ってみたい、確かめたい

② 人と関わる力

  • 目を合わせてやりとりする力:視線を向ける、反応を返す、一緒に笑う
  • 大人を頼る力:困ったときに見上げる、助けを求める、安心して甘える
  • まねする力:言葉、しぐさ、遊び方を見て取り入れる
  • 一緒に過ごす力:並んで遊ぶ、同じことをしたがる、お友だちが気になる
  • 相手を気にかける力:泣いている子を見る、表情の変化に気づく
  • 順番や簡単なルールにふれる力:まだ完璧でなくても、「待つ」「交代する」を少しずつ知っていく

③ 気持ちと行動を整える力

  • 待つ力:少し待つ、順番を知る、我慢の始まり
  • 切り替える力:遊びを終える、気持ちを移す、次へ進む
  • くり返しやってみる力:できなくても、もう一回試す
  • 気持ちを落ち着かせていく力:泣く・怒るの中でも、少しずつ戻ってくる
  • 自分でやりたがる力:「自分で!」という気持ち、やってみたい意欲
  • 生活の流れに慣れていく力:食事、片づけ、着替え、寝る前の流れなどを少しずつつかむ

④ 体を使う力

  • 体を大きく動かす力:歩く、走る、登る、しゃがむ、跳ぶ
  • バランスをとる力:転びにくくなる、体を支える、姿勢を保つ
  • 手や指を使う力:つまむ、重ねる、入れる、出す、めくる、描く
  • 力加減を覚える力:強すぎず弱すぎず、少しずつ調整していく
  • 感覚を使う力:触る、聞く、見る、におう、口に入れて確かめる
  • 身の回りの動きにつながる力:食べる、履く、脱ぐ、持つ、運ぶ

この視点をもっと深く読む:
0〜3歳の運動・身体機能はどう育つ?

⑤ 音やリズムを楽しむ力

  • 音に気づく力:音楽が流れると反応する、音の違いに気づく
  • リズムにのる力:手をたたく、揺れる、まねする
  • 声で楽しむ力:歌う、ハミングする、音をまねる
  • 体で表現する力:踊る、手遊びする、くり返し楽しむ
  • 耳をすませる力:止まって聞く、好きな音を覚える

毎日の遊びや生活の中で、いろいろなものが育っている

整理してみて改めて感じたのは、ひとつの遊びや暮らしの場面の中でも、実はいろいろな育ちが重なっているということでした。

たとえば、0〜3歳くらいだと、こんなふうにつながっていそうです。

つまり、「これは言葉の時間」「これは運動の時間」と、きれいに分かれるわけではないんですよね。

子どもの毎日の中には、いくつもの育ちが同時に含まれていることが多いのだと思います。


この一覧は、子どもを比べるためのものではありません

ここでいちばん大事にしたいのは、この一覧をチェックリストのように使いすぎないことです。

子どもの成長には、本当に大きな個人差があります。

しかも0〜3歳は、とくに凸凹が見えやすい時期でもあると思います。

「まだできていない」を探すより、
「もう育っているもの」に気づけるほうが、親も子も少しラクになれる
と感じています。

たとえば、

  • まだ言葉は少ないけれど、よく見ていて理解していそうな子
  • イヤイヤは強いけれど、「自分でやりたい気持ち」がしっかり育っている子
  • じっとしていられないけれど、好奇心がとても強い子
  • 人見知りはあるけれど、安心できる相手には豊かにやりとりできる子

そんなふうに、ひとつの見え方だけではわからないことが、子どもにはたくさんあります。

だからこの一覧は、足りないところを探すためではなく、その子らしさを見つけるためのヒントとして使いたいです。


気になるテーマから、くわしく読む

体を使う力をもっと知りたい


まとめ|0〜3歳の成長は、言葉だけでは見きれない

今回あらためて整理してみて感じたのは、子どもの成長は本当に多面的だということでした。

つい目に見えやすい「発語」「語彙」「できること」に注目しがちですが、その裏には、

  • 気づく力
  • 試す力
  • 関わろうとする力
  • 気持ちを整えていく力
  • 体や音を通して表現する力

など、いろいろな育ちがあります。

全部を均等に伸ばすことはできなくても、親が「どんな育ちがあるか」を知っているだけで、子どもの見え方はかなり変わる気がします。

そして見え方が変わると、毎日の声かけや、一緒に過ごす時間の受け取り方も、少しずつ変わってくるのかもしれません。

「うちの子に、今どんなものが育っているんだろう?」
そんなふうに見るための、ひとつの地図として使っていただけたらうれしいです。

あとがき

最近は、どうしても言葉の成長ばかりが気になっていました。

でも、こうして整理してみると、子どもは毎日の遊びや生活の中で、本当にいろいろなものを育てているんだなと感じます。

うまく話せることだけじゃない。落ち着いて座れることだけでもない。

その子なりのやり方で、少しずつ世界と関わりながら育っていく。

そんな姿を、親の側ももう少し広い目で見ていけたらいいなと思っています。

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