語彙獲得状況の確認方法!1歳5ヶ月0日の我が子と共に

絵本・ことば・表現

絵本・ことば・表現|1歳5ヶ月0日の成長記録

1歳を過ぎると、「うちの子はどのくらい言葉が出ているのかな?」「多いのかな、少ないのかな?」と気になることがあります。

ただ、最初に大事なことを書いておきます。

1歳代の表出語彙は、かなり個人差があります。

語彙数だけで、子どもの賢さや発達を決めるものではありません。今回の記録も、診断や評価ではなく、「今どんな言葉を使って世界を見ているか」を親が振り返るためのメモです。

そのうえで、1歳5ヶ月0日の我が子が実際に口に出して使っていた表出語彙を、先行研究の語彙チェックリストを参考に数えてみました。

今回の結論

1歳5ヶ月0日時点で、チェックリスト上は42語でした

内訳は、名詞35語、動詞1語、その他7語。数字だけを見るよりも、名詞が多いこと、自然や生き物の言葉が多いこと、生活語彙や動詞をこれから増やしたいことが見えてきました。

42表出語彙
35名詞
1動詞
7その他

表出語彙とは?理解している言葉ではなく「実際に言える言葉」

表出語彙とは、子どもが自分で口に出して使う言葉のことです。

理解語彙

聞いてわかる言葉

「靴を持ってきて」「ワンワンどこ?」などに反応できる言葉です。まだ言えなくても、わかっている言葉はたくさんあります。

表出語彙

自分で言える言葉

「わんわん」「だっこ」「あつい」など、子どもが自発的に口に出して使う言葉です。今回数えたのはこちらです。

今回の記事では、理解している言葉ではなく、実際に口に出して使っている言葉だけを数えました。

家庭でできる語彙チェックの方法

語彙チェックは、難しく考えすぎなくて大丈夫です。家庭で見るなら、次の流れが使いやすいと思います。

1

言えた言葉をメモする

その場で言えた言葉、何度か使っている言葉、意味が通じている幼児語をメモします。

2

名詞・動詞・その他に分ける

最初は細かく分けすぎず、「ものの名前」「動き」「感覚・返事」くらいで十分です。

3

参考値と比べる

平均や範囲は、安心材料や気づきのために使います。子どもを点数化するためではありません。

4

次の関わりに活かす

少ないカテゴリを責めるのではなく、「生活の中で言葉にしていない場面はどこかな?」と考えます。

わが家の数え方

今回は、「親が意味を理解できる」「子どもが場面に合って使っている」「一度きりではなく、ある程度使っている」と感じたものを中心に数えました。幼児語も、その時期の表現として残しています。

1歳5ヶ月0日の表出語彙チェック結果

先行研究で使われている語彙チェックリストを参考に、我が子の表出語彙を抜き出しました。

参考にした語彙チェックリスト

「2歳児相談における事前問診の語彙チェックリスト作成の試み」では、2歳前後の子どもの言語発達を把握するための語彙チェックリストが作成されています。この記事では、その考え方を参考に、家庭で見やすい形に整理しました。

J-STAGEで文献を確認する

名詞 35語

いぬ、うさぎ、かえる、かめ、きりん、さかな、さる、すずめ、ぞう、ちょうちょ、ねこ、むし

ち、て、おてて

アイス、イチゴ、おかし、ジュース、パン

くつ、おかあさん、おとうさん、おばあさん、だっこ、たっち

おはよう、ごめん、さようなら、ぶーぶー、バス、10、あか、あお

動詞 1語

開ける

その他 7語

あつい、いたい、すっぱい、うまい、つめたい

あ!、はい!

実際によく出ていた言葉

ちーくんのアイコン

「だっこ」

ちーくんのアイコン

「あつい」

ちーくんのアイコン

「開ける」

452語中 42語

割合にすると、チェックリスト上は約9.2%でした。

ただし、これは「全ての獲得語彙が42語」という意味ではありません。あくまで、今回使ったチェックリストに含まれている語の中で、表出していたものが42語だったという意味です。

1歳5ヶ月の語彙数を、平均や範囲とどう比べるか

グラフや表を見ると、1歳代の表出語彙にはかなり幅があることがわかります。

1歳代の表出語彙の発達を示したグラフ
参考資料 1歳代の表出語彙の発達に関する資料より。平均だけでなく、最小値・最大値の幅が大きいことがわかります。
月齢 全表出語彙数
平均[最小, 最大]
名詞数 動詞数
我が子
1歳5ヶ月0日
42 35 1
1歳4ヶ月 4.4[0, 18] 3 0.3
1歳5ヶ月 14.6[1, 68] 11 1.3
1歳6ヶ月 21[6, 59] 15.8 2.4
1歳7ヶ月 32[10, 80] 19.9 3.2
1歳8ヶ月 59.3[12, 255] 35.8 4

※上の表は、元記事で参照していた資料の数値をもとに、読みやすい形に整えています。数値は発達の「合否」ではなく、ばらつきの大きさを見るために使うのがよいと思います。

パパのアイコン

この時期は、平均より多い・少ないよりも、「何に興味があるか」「どんな場面で言葉が出るか」を見る方が、家庭での関わりに活かしやすいと思います。

細かく見ると、自然や生き物の言葉が多かった

内訳を見ると、我が子は自然界に関する言葉が比較的よく出ていました。

よく出ていた

自然・生き物の言葉

いぬ、かえる、かめ、さかな、すずめ、ちょうちょ、むしなど。実際に飼っていたり、散歩や絵本でよく出会っていた言葉が強かった印象です。

これから増やしたい

生活語彙

服、食器、身支度、掃除、キッチン用品など。毎日使うものほど、親が意識して言葉にする余地がありそうでした。

まだ少なめ

動詞・形容詞

1歳5ヶ月では名詞が多くなりやすい時期。動詞や形容詞は、動作や感覚を親が言葉にしていくことで増えやすいと感じました。

言葉を増やすために、家庭でできそうなこと

今回のチェックで一番よかったのは、「少ないところがダメ」と見るのではなく、次にどんな声かけを増やせばよいかが見えてきたことです。

見る

子どもが気づく

聞く

大人が言葉を添える

まねる

音や言い方が残る

使う

自分の言葉になる

生活語彙を増やす声かけ

パパのアイコン

エプロンつけようね。にんじんを切るよ。包丁でトントンするね。

パパのアイコン

靴下、ズボン、シャツ、タオル。洗濯物を一つずつ入れよう。

動詞は、絵本の中だけで覚えるより、実際に動いている場面で聞く方が入りやすい気がします。

わが家で増やしたいと思った声かけ

  • 動作を言葉にする:あける、しめる、入れる、出す、洗う、拭く、運ぶ
  • 感覚を言葉にする:あつい、つめたい、かたい、やわらかい、重い、軽い
  • 生活用品の名前を言う:靴下、ズボン、コップ、スプーン、歯ブラシ、タオル
  • 子どもの発見を受け止める:「見つけたね」「動いたね」「大きいね」

語彙爆発はいつから?数字より「増え方」を見る

いわゆる語彙爆発は、ある時期から言葉が一気に増えるように見える現象として語られます。

ただ、始まる時期や増え方にはかなり個人差があります。早くから増える子もいれば、ゆっくり増えていく子もいます。

語彙数は「競争」ではなく「観察メモ」

言葉が多いと親子のやりとりは楽しくなります。でも、1歳代の語彙数だけでその後の能力が決まるわけではありません。語彙チェックは、焦るためではなく、子どもがどんな世界を見ているかを知るために使うのがよいと思います。

心配なときは、語彙数だけでなく「反応」も見る

家庭でできる記録として語彙数を数えるのは面白いです。ただし、心配なときに見るべきなのは、語彙数だけではありません。

呼びかけに反応するか
簡単な指示が伝わるか
指さしや身ぶりで伝えようとするか
聞こえに不安がないか
目線や表情のやりとりがあるか
好きなものを共有しようとするか

「言葉が増えないことがとても気になる」「聞こえが心配」「指示が通りにくい」「指さしややりとりが少ない」などがある場合は、健診や小児科、自治体の相談窓口で相談するのが安心です。

よくある疑問

1歳5ヶ月で何語くらい話せばいいですか?

目安は資料によって違いますし、個人差も大きいです。この記事では、1歳5ヶ月0日の我が子はチェックリスト上42語でした。ただし、これは「多い・少ない」を判定するためではなく、家庭での記録として見ています。

1歳5ヶ月で動詞が少なくても大丈夫ですか?

この時期は名詞が多くなりやすく、動詞や形容詞は後から増えてくることがあります。わが家でも動詞は1語でした。生活の中で「あける」「しめる」「入れる」「出す」などを実況するようにしました。

幼児語は1語として数えていいですか?

家庭の記録としては、意味が通じていて場面に合って使えていれば、幼児語も残してよいと思います。ただし、研究や検査の数え方とは違う可能性があるので、数字はあくまで家庭内の目安です。

語彙を増やすには何をすればいいですか?

特別な教材より、まずは生活・散歩・絵本・歌・遊びの中で、子どもが見ているものやしている動作を言葉にするのが始めやすいです。子どもの興味とつながった言葉は残りやすいと感じています。

語彙数が少ない気がして不安です。

語彙数だけで判断せず、理解している言葉、指さし、身ぶり、呼びかけへの反応、聞こえ、親子のやりとりも一緒に見ます。不安が続く場合は、健診や小児科、自治体の相談窓口で相談してください。

まとめ|1歳5ヶ月の語彙チェックは、比べるより「次の関わり」を見つけるために使う

1歳5ヶ月0日の我が子の表出語彙をチェックしてみると、452語のリスト中42語でした。

名詞が多く、特に自然や生き物に関する言葉がよく出ていました。一方で、生活語彙や動詞はまだ少なめだったので、日常の動作をもっと言葉にしていこうと思いました。

今回いちばん大事だと感じたのは、語彙数で一喜一憂することではなく、子どもが今どんな世界を言葉にし始めているかを見ることです。

言葉が増えると、親子のやりとりは本当に楽しくなります。だからこそ、焦らせるのではなく、子どもが見ているものに少しずつ言葉を添えながら、毎日の会話を楽しんでいきたいと思います。

参考にした資料

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