子どもの「気持ち悪い」は誰が作る?
虫への偏見と親の関わり方
虫を見たとき、大人はつい「うわ、気持ち悪い」と言ってしまうことがあります。
でも、小さい子どもって、本当に最初からそう思っているのでしょうか。
子どものものの見方は周りが決めていると思う出来事がありました。
この記事では、子どものものの見方に対して、親としてどう関わっていくかについて書きました。
いろんなものに対して偏見を持ってほしくないと思うパパママに読んでいただければ幸いです。
ゲジゲジの幼虫を見て、「気持ち悪い!」と言った子
この出来事で私が感じたのは、「気持ち悪い」は、いつも自分の内側からだけ出てくるわけではないのかもしれないということでした。
この前、4〜5歳くらいの子が石をひっくり返して、ダンゴムシを探していました。
すると、そこからゲジゲジの幼虫が出てきたんです。
その子は「気持ちわるい!」と言って、すっと去っていきました。
たしかに、よくある反応だと思います。普通です。
その場にいたうちの子ちーくん(2歳)も、その虫に近づいていって、
同じように「気持ち悪い」と真似をしました。
ちーくんは、その虫をたぶん初めて見たんです。
なのに、もう「気持ち悪い」という言葉を使っていたんです。

本当はまだ、気持ち悪くないのかもしれない
私はそのとき、子どもの偏見って、周りが作っている部分もあるのかもしれないと思いました。
もちろん、初めて見るものにびっくりすることはあります。
足がたくさんあって、
素早く動いて、
見慣れない形をしていたら、
驚くのは自然です。
でも、「驚く」と「気持ち悪い」は、少し違うと思います。
びっくりしただけなのに、
まわりの大人や子どもの言葉を借りて、「気持ち悪い」というラベルを貼ってしまうことって、案外あるのかもしれません。
見慣れていないことと、嫌悪していることは同じではない。
この違いは、すごく大きい気がします。
それを大人がどう言葉にするかで、その後の見え方も変わるのだと思います。
だから私は、「かわいいね」と言ってみた
ここで大事なのは、無理に好きにさせることではなく、別の見方を渡すことだと思いました。
私は、「気持ち悪くないよ。足がいっぱいあってかわいいね」と言って、
ゲジゲジの幼虫を手の上に乗せてみせました。
本当を言うと、私だって少し気持ち悪いなと思ったんです。
でも、それでも“気持ち悪い”という言葉だけで終わらせたくなかった。
すると、うちの子は興味津々で見ていました。
怖がってはいませんでした。
ただ、見ていた。
観察していた。
その瞬間は、嫌悪より好奇心のほうが強かったように見えました。
偏見を植えつけないことと、安全を教えることは両立できる
ここは誤解されたくないのですが、何でも触ればいいと言いたいわけではありません。
危険なものは避けるべきです。
毒のある毛虫かもしれない、
蜂かもしれない、刺すかもしれない。
そういうときは、ちゃんと止める必要があります。
でも、危険でないものまで、最初から「気持ち悪いからやめよう」「汚いからだめ」とまとめてしまう必要はないんじゃないかなと思っています。
安全のルールを教えることと、偏見を強めないことは、両立できるはずです。
子どもは、まだ「見方」を決めきっていない
だからこそ、親の一言の影響が大きいのだと思います。
大人は、過去の経験や文化的なイメージも含めて、
すでに「この虫は好き」「これは嫌い」と決めていることが多いです。
でも子どもは、まだそこまで固定されていません。
だから、親が「うわ、無理」「気持ち悪い」と言えば、嫌なものとして覚えるし、
「足がいっぱいで面白いね」「よく見るときれいだね」と言えば、良いものの見方も持てる。
最初の印象をつくるとき、大人の言葉・特に親の力は、本当に強いと思います。
ちーくんは、幼虫もガガンボもなんでも触りたいと言ってくれる
偏見を植えないように言い聞かせしていると、何でも興味を持ってくれるようになりました。
もちろん、今だけ(2歳ー3歳)かもしれません。
それでも、いろんな虫を触りたい・見たい!と言ってくれる我が子を誇りに感じます。
多分、保育園とか他のところだったら、「気持ちわるい!」と言われることもあるでしょう
けど、家ではパパが認めてくれる。
そう思ってくれているような気もします。
親子の絆も強くなりますし、子どもが好きなものを尊重して伸ばすことにも繋がっているんではないでしょうか。

「気持ち悪い」を否定するより、「見てみよう」に変えたい
私は、感情を否定するより、観察へつなげるほうがいいと思っています。
「気持ち悪い」と言った子に向かって、「そんなこと言っちゃだめ」と言いたいわけではありません。
そう感じること自体を責めたいわけでもないんです。
ただ、それ以外の視点があることも許容して欲しいと思います。
これって、差別や多様性の尊重という社会問題にも応用できる考えなんです。
だから、「気持ちわるい!」で終わるのではなくて、
これは、多様性への許容と対応策への模索と似ています。
まとめ|虫への偏見は、親の言葉でやわらぐかもしれない
子どもの「気持ち悪い」は、生まれつき決まっているというより、周りの言葉や反応の影響も大きいのだと思います。
子どもが虫を怖がったり嫌がったりすること自体は、もちろんあります。
でも、その感情がどう育つかには、周囲の言葉がかなり関わっている気がします。
- 見慣れないことと、嫌悪することは同じではない
- 親や周囲の言葉が「気持ち悪い」のラベルを強めることがある
- 安全を教えることと、偏見を植えつけないことは両立できる
- 大事なのは、感情を否定することより観察へつなげること
- 子どもは、まだ見方を決めきっていない
虫に対してどんな気持ちを持つかは、その子自身の感性もあると思います。
でも、その感性が育つ途中で、大人がどんな言葉を添えるかは、やっぱり大きい。
だから私は、なるべく「気持ち悪い」で終わらせずに、「見てみよう」に変えていきたいなと思っています。



コメント