幼児の虫とりで大事にしているルール。
何を触ってよくて、何を避けるか
うちの子ちーくん2歳は、何でも触りたがります。
ダンゴムシも、バッタも、チョウも、カエルも、魚も、ザリガニも、幼虫も、毛虫も「ちょうだい!」と言って近づいてきます。
何でも自由に触らせているわけではありません。
虫とりを楽しみながらも、わが家なりに大事にしているルールをご紹介します。
いちばん大事なのは、「触る前に聞く」こと
わが家で大事にしているのは、わからないものを勝手に触らないこと。
うちの子は、どんなものでも触りたがります。
でも、その前に「パパ、触ってもいい?」と聞くようになっています。
これはすごく大事だと思っています。
虫に限らず、見たことがないもの、よくわからないものには危険があるかもしれないからです。
好奇心を止めるためのルールではなく、好奇心を安全につなぐためのルールとして、「まず聞く」を入れています。
幼児の虫とりで最初に教えたいのは、
「触っちゃだめ」よりも、“わからなかったら大人に聞く”ことだと思います。
毛虫は、毒があるかわからないものは触らない
私は、危険が読みにくいものは無理に触らせないようにしています。
毛虫って、見た目だけで安全かどうか判断しにくいことがあります。
毒のある毛虫かもしれないし、そうでないかもしれない。
そういうものは、私は基本的に触らせません。
「毛虫は全部だめ」と決めつけていません。
むしろ、私の考えは逆です。
わからないから触っちゃダメ!とした後で、「写真で撮ろうね」と促します。
さらにその後に、お家で調べて危険性をチェックします。「お昼に見たやつだね。危なくないんだって。今度は一緒に触ろうか。」
毒があるかないかわからないものは、触らない。けど、その後調べるという行程を入れて学んでいく。
蜂は、見ることはあっても触らない
怖がらせすぎたくはないけれど、はっきり避ける対象もあります。
蜂はその代表です。ブーンという音がして、姿が見えたら、まず「触らない」を徹底します。
きれいとか大きいとか、動いているとか、それだけで近づきたくなることがあります。
でも、そこはきちんと止める必要があります。
ちーくんは、2歳半で「危ないね。触ったらあかんね。そっとやね。」と理解しています。
一方で、「蜂は全部怖い!」と必要以上に怖がらせてはいません。
この虫は、今は近づかないとわかるようにしてあげることかなと思っています。
よく遭遇するのは、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ、マルハナバチ、ジカバチ
この中でスズメバチとアシナガバチは明確に「だめ」を提示します。
出会うたびに、「スズメバチは危ないからそっと見るだけだよ」と繰り返し教えています。
その他の蜂は、攻撃性がほとんどないので、「とったらダメよ」と教えるくらいです。
ちーくんも「はち!危ない!」みたいに全面拒否することもありますが、そうではなく、刺激しなければ大丈夫、静かに見守ってあげよう、というスタンスをとっています。
観察して学ばないといけない。と思っています。これはスズメバチ、これはアシナガバチと一つひとつ学んでいかないと、危険性のないハナアブも逃げることになってしまいます。
触ってしまいそうになる時は、きちんと叱る
それでも触ってしまいそうな時は、きちんと叱ること。
「危ないから、触っちゃダメだよ。」と言っても、触りそうになる時があります。
その時は、きちんと叱ります。
叱り方も大事で、異様に取り乱すことはしません。
しゃがんで、こどもと目線を合わせて、両肩を持って、目をあわす。
「危ないは、ダメでしょ。」と静かにでもしっかりと伝えます。
この時に、泣き出すこともあります。返事がなくてもいいです。
言い終わった後に、「ちーくんが怪我したら悲しいからね。」と言って抱きしめます。
そうして、一つひとつの危険を教えていくようにしています。
攻撃性がある虫は、「触らない」ではなく「触り方を教える」
虫の中には、危険ではないけど、持ち方しだいで痛い思いをしやすいものもいます。
たとえば、カミキリムシ、カマキリ、クワガタムシのような虫です。
こういう虫は、やみくもに触ると噛まれたり、挟まれたりしやすいです。
もしくは、オサムシのような化学物質を放出する虫です。
でも、だから全部触ったらだめ、ではありません。
触り方を教えることにしています。
クワガタは背中から。
カマキリはそっと手に乗せる。
そうやって「どう持てば相手も自分も安全か」を学ぶことができます。
危ないから禁止するだけではなく、扱い方を教えられる虫もいる。ここは虫とりのいいところだと思います。
毒もないし、痛いだけなので、その体験をさせては?
その意見もありますが、幼児には不適切ではないかと思っています。
幼児に大切なのは、虫や自然は危険なものではなく、慈しむ対象だということを実感すること。
痛い思いをしたら、それで嫌になることが多いですからね。
カメムシは嫌われやすいけれど、わが家では観察対象
大人が嫌がりやすい虫でも、危険でなければ観察対象にしていいと私は思っています。
カメムシを嫌がる親は多いですよね。
わかります。臭いですよね。
でも、カメムシは刺激しなければ、いつも臭いにおいを出すわけではありません。
そもそも、そのにおい自体も観察の対象になります。
わが家では、パパと子どもで、むしろ「臭いね!」と楽しんでいることもあります。
そうやって見ていくと、嫌われがちな虫も、ただの「いやなもの」ではなくなっていきます。
そのおかげか、ちーくんはカメムシをちゃんと捕まえます。
「危険」と「嫌い」は分けて教えたい
ここはすごく大事で、親の苦手意識をそのまま安全ルールにしないようにしたいと思っています。
大人には、大人の「苦手」があります。
私だって、正直ちょっと無理だなと思う虫はいます。
でも、その感情と、本当に危険かどうかは別です。
危険だから避けるのか、ただ苦手だから避けるのか。
そこを自分の中でも分けておかないと、子どもには全部同じ「だめ」に見えてしまいます。
安全のための禁止と、大人の好みの禁止を混ぜないこと。
それが、幼児の虫とりでは意外と大事だと思っています。
まとめ|幼児の虫とりは、「自由に」ではなく「安全に自由に」
幼児の虫とりでは、何でも禁止するのでも、何でも自由にするのでもなく、“安全に自由にする”ためのルールが大切だと思います。
虫に夢中になる子どもを見ていると、できればその好奇心を大事にしたいと思います。でも同時に、安全も守らないといけません。
- わからないものは、まず大人に聞く
- 毒があるかわからない毛虫は触らない
- 蜂のように明確に危険なものは近づかない
- 攻撃性のある虫は、触り方を教える
- 危険と嫌いは分けて教える
子どもの好奇心を守るためにも、ルールは必要です。でもそのルールは、怖がらせるためではなく、世界を広げるためにあるものなんじゃないかなと思っています。



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