幼児期の絵本教育は「何冊読むか」より「何を残したいか」

「3歳までに絵本を10000冊読むといい」
そんな話を、一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

1日10冊、3年間で10000冊。
数字としてはわかりやすく、目標にもなります。

我が家でも絵本はとても大切にしていて、
寝る前はできるだけ絵本の時間を作るようにしてきました。

ただ、0歳から2歳半まで実際に子どもと向き合う中で、
「本当に大事なのは冊数なのか?」
そう考えるようになりました。


「10000冊読む」こと自体を否定したいわけではありません

まず最初に。
たくさんの絵本に触れること自体は、とても意味があると思っています。

ただし、

  • 10000冊をノルマとして追うこと
  • 読めていない=不足、と考えてしまうこと

には、少し違和感があります。

特に疑問に感じたのが、

  • 図鑑を30分一緒に読む時間は、何冊分なのか?
  • 同じ絵本を10回繰り返すのは、1冊なのか10冊なのか?

数字は便利ですが、
幼児の学びは、数字では測れない部分が大きい
と感じています。


幼児期の脳発達から見た「絵本の役割」

乳幼児期の脳は、
大人のように「意味」や「物語」を理解する段階ではありません。

特に0〜1歳前半は、

  • リズム
  • 繰り返し
  • 視覚的な変化

といった、感覚的な刺激を中心に脳が育つ時期です。

だからこの時期に惹かれるのは、

  • ストーリー性のある名作
  • 教養的な内容

よりも、

  • オノマトペ
  • 繰り返し表現
  • 単純ではっきりした構図

の絵本になります。

我が家で『もこもこもこ』や『キラキラ』に強く反応したのも、
この発達段階を考えると、とても自然なことだったと思います。

「理解できない=無意味」ではない

一方で、
0歳の頃に読んでいた名作絵本や知育本が、
完全に無意味だったとも思っていません。

  • 読まれる時間の雰囲気
  • 親の声の抑揚
  • ページをめくるリズム

こうした体験も、
言葉や本に対する土台として蓄積されていくからです。

ただし、

「今その年齢で、何が入りやすいか」

を意識すると、
自然と選ぶ絵本は変わっていくと感じています。


我が家の絵本遍歴と、ハマった理由

0〜1歳前半:音と感覚を楽しむ

  • もこもこもこ
  • キラキラ(新井洋行)
  • だるまさんシリーズ

オノマトペや繰り返しを通して、
「絵本は楽しいもの」という感覚を作る時期だったと思います。

星のことを2歳頃まで「キラキラ」と呼んでいたのも、
音から意味へと概念が広がった一例だと感じています。

1歳前後〜:繰り返し・予測を楽しむ

  • だるまさんシリーズ
  • いろいろバス(tupera tupera)
  • やさいさん(tupera tupera)

内容を覚えた後は、

  • これは何だと思う?
  • さっき出てきたのはどれ?

など、問いを足す読み方ができました。

1歳半頃〜:図鑑・探す絵本

  • 小学館の昆虫図鑑
  • みっけ!シリーズ

虫取りという実体験とセットで図鑑を見ていたことで、

  • 実物
  • 言葉

が強く結びついたのだと思います。

2歳頃〜:少し長い物語

  • おむすびころりん
  • うさぎとかめ

「なんで?」という質問が出てきて、
物語を理解しながら聞けるようになってきました。


冊数よりも「どう読んだか」

我が家では、

  • 1日の冊数ノルマは決めない
  • 親が疲れている日は無理をしない

というスタンスです。

外遊びが多い日は、夜は5冊くらいで終わることもあります。
それでも、子ども自身は満足していました。

2歳半の時点での語彙は、かなり多いと感じています。

実際、

は、別記事で整理しています。

ただし、

語彙が増えた理由が、絵本だけとは思っていません。

外遊び、会話、生活体験。
そのすべてが重なった結果だと感じています。


まとめ:絵本は「教育」でもあり「時間」でもある

  • 名作を読むのもいい
  • 子どもっぽい絵本に全力でハマるのもいい
  • 図鑑を30分一緒に眺めるのも立派な読書

大切なのは、

親が「この絵本で、何を感じてほしいか」を考えること

だと思います。

冊数は、結果としてついてくるもの。
絵本は学習教材である前に、
親子の時間そのものなのだと感じています。

※この記事は、1歳半・2歳半時点での語彙の記録をもとに書いています。

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