思考・分析力の年齢別達成ポイント・指標・方法
この記事では、思考・分析力の5項目について、それぞれの年齢別で、達成ポイント・指標・伸ばすための方法を説明しています。
ここで書いてある年齢というものは、大体の目安です。例えば、2歳と書いてあるところは2歳0ヶ月から3歳までの幅があると考えてくださいね。
達成ポイントは、ポイント1とポイント2に分けています。
達成ポイント1(ミニマム) | 平均的な子どもが達成 | 苦手とする能力 |
達成ポイント2(優秀) | 優秀な子どもが達成 | 得意とする能力 |
達成ポイント1に達していない場合
その能力を伸ばす遊びや勉強がいいな!
達成ポイント2に達している場合
次の年代の達成ポイントを達成できるようにしていこうかな
思考・分析力 5つの項目
思考力 | 判断力 | 計算力 | 観察力 | 観察力 |
この5つの項目について説明していきます。
2歳(乳児)
思考力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 物事を簡単に理解し、短い時間での意思決定ができる。
- おもちゃや物を使って簡単な因果関係(例:押すと音が出る)を理解する。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 基本的な問題を解決することができ、簡単な因果関係を理解する。
- おもちゃを使って「どれを先にするか?」と自分で順序を考えて遊ぶ。
思考力を伸ばす方法
- 簡単な因果関係を学ぶ遊び: 例えば、「ボタンを押すと音が鳴る」おもちゃで遊ばせ、物の動きや反応を理解させる。
- 順番を意識した遊び: 物を並べる、お片づけの順番を決めるなど、遊びの中で「順番」を意識させる。
- 模倣遊び: 親や他の人が行ったことを真似することで、思考の発展を促す。
判断力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 何をするか、どうするかを選ぶとき、興味に基づいて判断する。
- おもちゃを選んで遊ぶとき、自分が好きなものを選ぶ。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 異なる選択肢を前にして、好みや習慣に基づいて選択できる。
- どの服を着るかや、どの食べ物を食べるかを自分で選べる。
判断力を伸ばす方法
- 選択肢を与える: 例えば、「これとこれ、どちらがいい?」とおもちゃを選ばせたり、食べ物や服を選ばせて、選ぶ力を育てる。
- 自分で決める機会を増やす: おやつやおもちゃの選択を自分に任せることで、選択肢を選ぶ経験を積ませる。
- 結果について話す: 選んだものに対して「どうしてそれを選んだの?」と聞いて、選択理由を考えさせる。
計算力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: まだ数や量に関する理解は未発達、数を数えることは始まる。
- 1~3まで数えることができる。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 数の概念に触れ、物を数えることに興味を持つ。
- 簡単な物の数を数える(例:3つの積み木)。
計算力を伸ばす方法
- 数える遊び: 積み木やおもちゃを使って数を数える遊びをしながら、数の概念を学ぶ。
- 日常の中で数を意識させる: 食事やおやつの際、簡単に「いくつある?」と数える練習をさせる。
- 視覚的な数の提示: 数字や積み木などを視覚的に示して、「1つ、2つ、3つ」と数える経験を増やす。
観察力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 目の前の物を見て、反応する。
- 物が動くと興味を示し、じっと見つめる。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 周りの変化に敏感で、詳細な違いを感じ取れる。
- 動物の鳴き声を真似してみる、色や形に注目して指差しする。
観察力を伸ばす方法
- 周りの物に注目: 家の中や外にある物を一緒に観察し、何が動いているのかを指摘させて、反応を促す。
- 視覚的な遊び: 動物の鳴き声や色、形に注目して遊ぶことで、視覚的・聴覚的な観察力を高める。
- 細部に注目: おもちゃや絵本を使って、細かい部分に注目させて「これとこれ、どう違う?」といった問いかけをする。
記憶力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 物の名前や顔を覚え、再度同じ物に反応する。
- お母さんの顔やお気に入りのおもちゃを覚え、指さして示す。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 短い時間で覚えた物事を再度認識し、名前や形を答える。
- 前に見た絵本のキャラクターを覚え、名前を言える。
記憶力を伸ばす方法
- 繰り返し遊び: お気に入りの絵本やおもちゃを繰り返し見せることで、物の名前や形を覚えやすくする。
- 名前を覚えるゲーム: おもちゃや物の名前を覚えるために、指を指して名前を言わせる遊びをする。
- 記憶を促す: 「これ、前に見たね!」と言って、以前見たものを一緒に覚えさせ、記憶を強化する。
4歳(年中)
思考力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 物事の簡単な理由や結果を理解し始める。
- おもちゃが壊れた理由やどうすれば直せるかを考える。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な原因と結果の関係を理解し、問題解決を試みる。
- 積み木を積み上げるときに、どの順番で積むと崩れないかを考える。
思考力を伸ばす方法
- 因果関係を理解させる遊び: 例えば「ボタンを押すと音が出る」「レバーを引くと動く」など、簡単な因果関係を持つおもちゃで遊ばせる。
- 問題解決を促す: 積み木やパズルを使って、どう積んだら崩れにくいか、どう並べたらきれいになるかを考えさせる。
- 物の壊れた理由を探る: おもちゃが壊れたときに、どうして壊れたか、どう直すかを一緒に考える。
判断力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 自分の欲求や必要に基づいて選択をすることができる。
- おやつの時間に何を食べたいかを選ぶ。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 選択肢を複数持ち、利点と欠点を比較しながら選べる。
- 遊び道具を選ぶときに、「これとこれは違うからこれにしよう」と意図的に決める。
判断力を伸ばす方法
- 選択肢を与える: おやつや遊び道具など、いくつかの選択肢を提示して、自分で選ばせる機会を増やす。
- 比較しながら選ばせる: 例えば、「このおもちゃは何が違う?」と聞いて、違いを意識させながら選ばせる。
- 理由を聞く: どのおもちゃを選んだか、またその理由を自分で説明させる。
計算力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 物の数を簡単に数え、順番を覚え始める。
- 積み木を「1、2、3…」と数える。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 物を2つや3つに分けたり、足し算のような基本的な概念に触れる。
- 3つのリンゴから1つを取って「2つ」と言うことができる。
計算力を伸ばす方法
- 数える遊び: 積み木やおもちゃを使って数を数える遊びを通して、数の概念を学ぶ。
- 日常の中で数を意識させる: 例えば、おやつの数を数えるときに「いくつある?」と聞きながら数える。
- 分ける遊び: 3つのリンゴを「1つ、2つ、3つ」と数え、1つを取って「残りは何個?」と質問して、足し算や引き算の基礎を学ばせる。
観察力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 周囲の物事に興味を持ち、それについて質問することが増える。
- 動物や自然を見て質問(「どうして空は青いの?」など)する。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 物事に対して非常に細かく、慎重に観察を行う。
- 動物の動きや、天気に関する違いを指摘して教える。
観察力を伸ばす方法
- 観察を促す活動: 公園で動物や植物を観察させ、その特徴を詳しく話してもらう。
- 質問を引き出す: 「どうして空は青いの?」など、周りのことに興味を持たせて質問を引き出す。
- 違いに注目: 動物の動きや天気の変化など、細かい違いに注目させて、敏感に反応できるように促す。
記憶力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 以前見たことを思い出し、それに基づいて行動できる。
- 同じ道を歩く時に、「こっちが行き止まり!」と記憶を活かして教える。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 出来事を詳細に覚えて、順番や細かい情報を思い出せる。
- 2日前に食べた食事や遊んだ場所を詳細に語れる。
記憶力を伸ばす方法
- 日常の出来事を繰り返す: 一緒に見た絵本の話や、昨日行った公園の話を繰り返して話すことで記憶を強化する。
- イベントを振り返る: 旅行やお出かけの後に、どんなことがあったかを一緒に振り返り、記憶を呼び起こす。
- 順番を覚えるゲーム: 例えば、1日の活動の流れを一緒に話して順番を覚えるようにする。
6歳(小学校1年生)
思考力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 簡単な質問に対して論理的な思考で答えられる。
- なぜ空が青いのか、どうして雨が降るのか、簡単な原因と結果を答える。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 因果関係を理解し、状況に応じた問題解決ができる。
- 「どうしてテストの点が悪かったのか?」を自分で分析して答える。
思考力を伸ばす方法
- 因果関係を考えさせる質問: 自然現象や日常生活の出来事について、なぜそうなるのかを自分で考えさせる質問をする(例:「どうして木の葉が落ちるの?」)。
- 問題解決を意識させる: 自分で解決する方法を考える練習をする(例:おもちゃが壊れた時にどう直すか考える)。
- テストの振り返り: 自分でテストの結果を見直し、「なぜその結果になったのか?」を一緒に考えて分析する。
判断力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 日常的な状況で最も合理的な選択をすることができる。
- 「おもちゃの後片付け」をするときに、どの順番が効率的か考え始める。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 状況に応じて柔軟に判断し、周囲の状況に合わせることができる。
- 何か問題が起きた際に、適切な行動を自分で考えて実行する。
判断力を伸ばす方法
- 効率的な行動を促す: 物事をどの順番で行ったらうまくいくかを一緒に考え、実行させる(例:お片付けをする時、どのおもちゃから片付けるかを考えさせる)。
- 選択肢を提供して自分で選ばせる: 複数の選択肢を提示し、その中で一番合理的なものを自分で選べるようにする(例:今日はどの服を着るか、自分で選ばせる)。
- 柔軟な対応を促す: 突発的な問題や変更にどう対応するか、例を使って柔軟に考えさせる。
計算力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 簡単な足し算や引き算を理解し、基本的な数字を扱う。
- 1+2や10-3を計算できる。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 加減乗除の基本的な計算を瞬時に処理できる。
- 10+10や100-20など、簡単な計算ができる。
計算力を伸ばす方法
- 繰り返し計算の練習: 毎日簡単な足し算や引き算を繰り返し練習し、計算に慣れさせる。
- 視覚的に理解させる: 数字や図形を使って、視覚的に計算の概念を教える(例:お菓子を分けて「3つ取って、残りはいくつ?」)。
- ゲーム感覚で計算: 例えば、カードやゲームで点数を数えたり、足し算や引き算を使って遊んだりして、楽しみながら学ばせる。
観察力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 物事に対して敏感で、周囲の違いや変化に気づく。
- 色や形の違いに気づき、それを言葉で表現する。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 物事を詳細に観察し、微細な違いにも気づく。
- 植物の成長過程や、物理的な現象に気づいて指摘する。
観察力を伸ばす方法
- 観察する力を育む遊び: 植物を育てて、成長過程を観察する。変化に気づきやすくなるように観察することを楽しませる。
- 周囲に注目させる: 天気の変化や動物の行動など、日常の出来事に注目し、それについて質問させたり語り合わせる。
- 観察記録を取る: 例えば、毎日同じ場所で植物や天気を観察して変化を記録させることで、細かい違いに気づく能力を育む。
記憶力
達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 近くで見たことを記憶し、何度も繰り返し思い出せる。
- 簡単な物語を思い出し、内容を話せる。
達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複数の出来事を連続的に記憶し、関連性をもって思い出せる。
- 昨日見た映画の内容を細かく覚えて語れる。
記憶力を伸ばす方法
- 繰り返しの復習: 毎日少しずつ覚えたことを繰り返し話したり、思い出させたりして記憶を定着させる。
- ストーリーを作って話す: 物語や出来事を覚えやすいように、言葉にして話す練習をする(例:見た映画や遊んだ公園のことを詳細に語らせる)。
- 記憶ゲーム: 記憶力を高めるためのカードゲームや、同じ絵を探すゲームを通じて記憶力を育む。
9歳(小学校3年生)
思考力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 簡単な問題に対して、より深い理由を説明できる。
- 物事の結果や理由について、簡単な理由を説明する(例:「なぜこうなるの?」に答える)。
- 指標: 簡単な問題に対して、より深い理由を説明できる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 状況に応じた論理的な思考ができ、問題解決に導ける。
- 他の子の問題を解決する際に、理由を挙げて説明する。
- 指標: 状況に応じた論理的な思考ができ、問題解決に導ける。
- 思考力を伸ばす方法
- 質問を深掘り: 子どもに「なぜ?」「どうして?」を繰り返し質問して、原因と結果を考える練習をさせる。
- 実生活の問題を論理的に考える: 毎日の生活の中で、子どもが問題解決を行う機会を与え、なぜその方法が有効か考えさせる(例:「どうしてこの方法で宿題を終わらせるのが効率的か?」)。
- 他者と意見交換: 他の人の意見を聞き、どの意見がなぜ良いのかを説明させる。
判断力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 選択肢を比較し、最も自分にとって良いものを選ぶ。
- 日常的な選択において、他人と意見交換しながら選べる。
- 指標: 選択肢を比較し、最も自分にとって良いものを選ぶ。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な選択肢に対して、情報を元に最適解を出せる。
- 計画を立てたり、問題に対して戦略的に考え行動する。
- 指標: 複雑な選択肢に対して、情報を元に最適解を出せる。
- 判断力を伸ばす方法
- 選択肢を与えて自分で選ばせる: 日常生活で選択肢を出して、それに対して自分の選び方を説明させる(例:「今日は昼ご飯に何を食べたい?」)。
- 意見交換をさせる: 他の人と意見を交換することで、比較しながら自分の意見を言う練習をする(例:友達と遊びの計画を立てる時に意見を交換)。
- 計画的に行動: 一つの目標に向かって、計画を立てて行動を決めさせる(例:学校のプロジェクトを進める方法を考えさせる)。
計算力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 基本的な四則演算を理解し、日常生活で応用できる。
- 数式を使って、足し算や引き算をスムーズに行う。
- 指標: 基本的な四則演算を理解し、日常生活で応用できる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: さらに難易度の高い計算や問題解決ができる。
- 掛け算や割り算をスムーズに行い、身近な問題に適用する。
- 指標: さらに難易度の高い計算や問題解決ができる。
- 計算力を伸ばす方法
- 応用問題を解かせる: 足し算や引き算だけでなく、掛け算や割り算の基本も含めた計算問題に挑戦させる。
- 日常生活で使う: 買い物や料理の際に計算を使ってもらい、実際の場面で計算を応用させる(例:お金の計算や分量を測る時に使う)。
- 速算トレーニング: 時間を計って速く計算するトレーニングをして、計算力を向上させる。
観察力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 細かい違いに気づき、違った視点で物事を見ようとする。
- 植物や動物の変化に気づき、それについて語る。
- 指標: 細かい違いに気づき、違った視点で物事を見ようとする。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 周囲の詳細な情報を正確に捉え、理解を深めることができる。
- 物理的な現象(天気、動物の行動など)を観察し説明できる。
- 指標: 周囲の詳細な情報を正確に捉え、理解を深めることができる。
- 観察力を伸ばす方法
- 観察力を鍛える遊び: 日常生活や自然の中で、細かい違いに気づかせる(例:季節ごとの植物の変化や動物の行動を観察させる)。
- 詳細な観察を促す: より細かい違いを見つけるように促し、その違いを言葉で表現させる(例:天気の変化や周りの人の表情を観察)。
- 実験や観察記録: 実際に物理的な現象や科学実験を通じて、観察と記録を行いながら観察力を養う。
記憶力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 多くの情報を一度に覚え、関連づけて思い出すことができる。
- 本や映画の内容を順序立てて説明できる。
- 指標: 多くの情報を一度に覚え、関連づけて思い出すことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 広範囲に渡る情報を整理し、必要な時に記憶を呼び出すことができる。
- 覚えた内容を思い出し、テストやクイズで高得点を取る。
- 指標: 広範囲に渡る情報を整理し、必要な時に記憶を呼び出すことができる。
- 記憶力を伸ばす方法
- 記憶を活かした練習: 学んだ内容を復習し、繰り返し思い出させる練習をする(例:毎日覚えた単語を思い出させる)。
- 順序を意識させる: 物語や出来事の順番を意識して記憶する練習をさせる(例:本や映画の内容を順番に語らせる)。
- 記憶ゲーム: 記憶力を鍛えるためのゲームを通じて、遊びながら記憶力を高める(例:カードゲームや思い出しゲーム)。
12歳(小学校6年生)
思考力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 問題に対して論理的に解決策を見つけることができる。
- 計画を立てて、何をどの順番でやるべきかを考える。
- 指標: 問題に対して論理的に解決策を見つけることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な問題に対して論理的に分析し、解決策を導くことができる。
- チームで協力してプロジェクトを進める際、最適な計画を立てて実行する。
- 指標: 複雑な問題に対して論理的に分析し、解決策を導くことができる。
- 思考力を伸ばす方法
- 問題解決の実践: 日常生活での問題(例えば、家庭での整理整頓やプロジェクトの計画)を解決するために計画を立てて行動させる。
- 意思決定のトレーニング: 重要な選択をする際に、順序立てて理由を説明させる(例:遊ぶ時間、勉強の時間、家の手伝いなどのバランスをどう取るか)。
- グループディスカッション: 他の人と一緒に問題を解決する練習をし、意見を交換してより良い解決策を見つける方法を学ばせる。
判断力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 状況に応じて情報を収集し、最良の判断を下すことができる。
- 問題に対して、他の人の意見を元に自分の意見を述べる。
- 指標: 状況に応じて情報を収集し、最良の判断を下すことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な選択肢を比較し、最適な判断を行うことができる。
- 複数の選択肢から、長期的な利益やリスクを考慮して最適な判断を下す。
- 指標: 複雑な選択肢を比較し、最適な判断を行うことができる。
- 判断力を伸ばす方法
- 情報収集の練習: 物事を決定する前に、いくつかの情報源からデータを集め、比較して自分の意見を形成する練習をする。
- シミュレーション・ゲーム: シミュレーションゲームやディスカッションを通じて、複雑な問題に対して多角的に判断を下す方法を学ばせる。
- 状況分析: 異なる状況を模擬して、どの選択肢が最良かを判断する練習を行う(例:学校のイベントを企画する際に、どのアイデアが最も実現可能かを判断する)。
計算力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: より複雑な計算(分数、掛け算など)ができる。
- 複雑な算数問題を解く。
- 指標: より複雑な計算(分数、掛け算など)ができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 高度な計算(小数、百分率、割合など)や複雑な問題解決ができる。
- 問題に対して迅速に計算を行い、正確な結果を得る。
- 指標: 高度な計算(小数、百分率、割合など)や複雑な問題解決ができる。
- 計算力を伸ばす方法
- 高度な計算練習: 分数、割合、小数の計算を多く練習し、複雑な問題にも対応できるようにする。
- 実生活の問題に応用: 日常生活での買い物、旅行計画、食事の分量などを計算させ、計算の重要性を実感させる。
- パズルやチャレンジ: 計算に関するパズルやチャレンジ問題を解くことで、計算力をさらに伸ばす。
観察力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 周りの状況や変化を細かく分析し、それを活用することができる。
- 天候や物理現象について詳細に説明する。
- 指標: 周りの状況や変化を細かく分析し、それを活用することができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 細かい違いに気づき、予測を立てる能力を持つ。
- 日常生活の中での微細な変化(例えば、季節の移り変わりや人々の気持ちの変化)に敏感に反応する。
- 指標: 細かい違いに気づき、予測を立てる能力を持つ。
- 観察力を伸ばす方法
- 科学実験を通じた観察: 実験を通じて観察力を鍛える(例:植物の成長過程、天候の変化を観察)。
- 自然観察: 公園や自然の中で動植物を観察し、変化や違いに気づくよう促す。
- 詳細なメモや記録: 観察した内容をメモに書き出し、時間とともにその変化を追跡する。
記憶力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 情報をより多く覚え、関連づけて思い出すことができる。
- 覚えた内容をテストやクイズでしっかり答える。
- 指標: 情報をより多く覚え、関連づけて思い出すことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複数の情報を関連付けて記憶し、必要なときにすぐに呼び出すことができる。
- 学んだ内容を活用して、より難しい問題を解決できる。
- 指標: 複数の情報を関連付けて記憶し、必要なときにすぐに呼び出すことができる。
- 記憶力を伸ばす方法
- 記憶ゲーム: 記憶力を高めるためにカードやパズルを使ったゲームを行う。
- ストーリーテリング: 学んだ内容を自分の言葉で物語としてまとめ、友達や家族に話す練習をする。
- 反復学習: 重要なことを繰り返し学び、定期的に復習して記憶を定着させる。
15歳(中学生)
思考力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 複雑な問題に対して論理的かつ批判的な思考ができる。
- グループディスカッションや問題解決において、意見を出す。
- 指標: 複雑な問題に対して論理的かつ批判的な思考ができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 問題の本質を見極め、創造的かつ論理的に解決策を提案することができる。
- 複数の視点を考慮して、独自の意見や解決策を示し、グループの意見をまとめる。
- 指標: 問題の本質を見極め、創造的かつ論理的に解決策を提案することができる。
- 思考力を伸ばす方法
- 批判的思考を意識する: 日常のニュースや物事に対して疑問を持ち、どうしてそうなったのか、他の視点を考える癖をつける。
- ディスカッションの練習: 意見を交換し合いながら、多角的に問題を解決する練習をする。学校でのディスカッションやディベートに積極的に参加させる。
- 課題解決の練習: 複雑な問題に直面した時に、問題を分解して順を追って解決方法を考えることを練習させる。
判断力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 自分の行動に対する結果を予測し、最適な判断を下せる。
- 選択肢を比較し、メリットとデメリットを天秤にかけて選択できる。
- 指標: 自分の行動に対する結果を予測し、最適な判断を下せる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な状況において、合理的な判断を迅速に下すことができる。
- 選択肢が多い場面で、最適な判断を他人の意見も取り入れて行うことができる。
- 指標: 複雑な状況において、合理的な判断を迅速に下すことができる。
- 判断力を伸ばす方法
- シナリオベースの練習: 生活や学習における選択肢を与え、どの選択肢が最も有効かを一緒に考える。
- 意思決定フレームワーク: 判断を下すためのフレームワークを教え、感情ではなく、データや事実に基づいた判断を心がける。
- 失敗から学ぶ: 判断を誤った場合、その結果を振り返り、次にどうすべきだったのかを考えさせる。
計算力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 計算問題や応用問題を効率的に解ける。
- 数学の問題に対して、式を立てて解答する。
- 指標: 計算問題や応用問題を効率的に解ける。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 複雑な数式や方程式を理解し、解答をスムーズに導き出すことができる。
- 高度な計算問題(例:一次方程式、二次方程式、確率問題など)を迅速かつ正確に解く。
- 指標: 複雑な数式や方程式を理解し、解答をスムーズに導き出すことができる。
- 計算力を伸ばす方法
- ステップアップ問題: 基本的な計算問題から少しずつ難易度を上げた問題に挑戦させ、計算力を向上させる。
- 反復練習: 毎日の計算問題の練習を通じて、瞬時に計算ができるようにする。
- 現実問題での応用: 数学の概念を実生活(お金の計算や地図の距離計算など)に適用して実践的なスキルを養う。
観察力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 周囲の変化に敏感で、情報を基に考えを深めることができる。
- 社会や自然現象について、興味深く分析を行う。
- 指標: 周囲の変化に敏感で、情報を基に考えを深めることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 物事の詳細に気づき、他の人が見落とすような情報を観察することができる。
- 社会現象や自然の変化に対して深い洞察を示し、それに基づいて意見を述べることができる。
- 指標: 物事の詳細に気づき、他の人が見落とすような情報を観察することができる。
- 観察力を伸ばす方法
- 意識的な観察: 日常生活の中で周りの変化(天候、周囲の人の行動、物の状態など)を意識して観察する習慣をつける。
- 記録と分析: 観察した内容を日記やメモに記録し、それを後で振り返り、どのような変化があったかを分析させる。
- 社会・自然現象の学習: 社会や自然の変化について深く学び、気づいたことを友達や家族に説明する練習をする。
記憶力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 指標: 複雑な情報や長期的に覚えるべき事柄を正確に記憶する。
- 過去の学習内容をしっかりと復習し、試験で点数を取る。
- 指標: 複雑な情報や長期的に覚えるべき事柄を正確に記憶する。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 指標: 学んだ情報を効率よく整理し、重要なポイントを短期間で記憶し直せる。
- 必要な情報を長期的に保持し、状況に応じて素早く引き出せる。
- 指標: 学んだ情報を効率よく整理し、重要なポイントを短期間で記憶し直せる。
- 記憶力を伸ばす方法
- 記憶術: 効果的な記憶法(例:マインドマップ、関連づけ法、ストーリーテリング)を学び、情報を覚える方法を教える。
- 定期的な復習: 学んだ内容を定期的に復習し、記憶を強化する習慣をつける。
- 実践での記憶活用: 学んだことを実際の生活や学校の問題に活かすことで、記憶を定着させる。
さいごに
このシリーズでは、「伸ばしたい子どもの力」で紹介したそれぞれの力・能力について、年齢ごとの達成ポイント、その指標、達成するためにできることを紹介しています。他の記事で、思考・分析力以外のことも同じように記載していますので、ぜひ、見てみてください!
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