創造的な力の年齢別達成ポイント・指標・方法。伸ばしたい子どもの力

伸ばしたい子どもの力

この記事では、知的・学習関連の力 創造的な力の2項目について、それぞれの年齢別で、達成ポイント指標・伸ばすための方法を説明しています。

伸ばしたい子どもの力_こまりち には、知的学習、社会性、自己成長、運動、音楽も含めて、41個の力について書いてあります。

ぜひ、他の伸ばしたい子どもの力についてもご覧ください!

ここで書いてある年齢というものは、大体の目安です。例えば、2歳と書いてあるところは2歳0ヶ月から3歳までの幅があると考えてくださいね。

達成ポイントは、ポイント1とポイント2に分けています。

達成ポイント1(ミニマム)平均的な子どもが達成苦手とする能力
達成ポイント2(優秀)優秀な子どもが達成得意とする能力

達成ポイント1に達していない場合

その能力を伸ばす遊びや勉強がいいな!

達成ポイント2に達している場合

次の年代の達成ポイントを達成できるようにしていこうかな

創造的な力 2つの項目

創造力独自性

2歳(乳児)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 物を使って遊びながら、シンプルな創作活動を試みる。細かい形や構造を作ることは難しいが、物を触ったり組み合わせたりして創造性の芽が育つ。
    • 指標: 積み木を積んだり、ブロックを並べたり、簡単な絵を描いたりする。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 積み木やブロックを使って、簡単な構造物を作るようになる。絵や工作では自分のイメージを少しずつ形にして、遊びの中で創造力を発揮する。
    • 指標: ブロックで動物や家を作ったり、紙やクレヨンで簡単な絵を描いたりする。
  • 伸ばす方法: さまざまな素材や道具を使わせて、自由に遊ばせることで創造性を引き出す。親が一緒に遊びながら、子どもが新しいアイデアを試しやすいように導く。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 他の子どもや大人が使うおもちゃを、少し違った方法で使う。まだ遊び方に工夫を加える段階ではないが、触れて試すことで独自性が芽生え始める。
    • 指標: ブロックを積み上げるだけでなく、転がしたり並べて遊んだりする。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 物を使って遊ぶ際、自分なりの遊び方や工夫を加えることができる。例えば、ぬいぐるみを使って物語を作るなど、独自の発想で遊びを広げる。
    • 指標: ぬいぐるみやブロックで独自のキャラクターを作り、そのキャラクターを使って遊ぶ。
  • 伸ばす方法: 他の子どもと一緒に遊ぶ機会を増やし、協力しながら独自のアイデアを出せる場を提供する。

4歳(年中)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 物を使って自分なりの方法で遊びを展開し、手を使って自由に表現を楽しむ。
    • 指標: 絵を描いてキャラクターや物を表現したり、ブロックを使って簡単な構造を作ったりする。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: より高度な表現が可能になり、物語やキャラクターを自分なりに構築し、他者に伝えたり共有したりする。創作活動の幅が広がる。
    • 指標: 簡単な物語を作り、その物語に合わせた絵を描いたり、演じたりする。
  • 伸ばす方法: 自由な発想を大切にして、さまざまな創作の材料を提供することで、創造力を広げられる。また、友達と一緒に遊ぶことで、協力して新しい遊びを考えさせるとさらに発展する。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 他の子どもが使っているおもちゃや道具を、少し違った方法で使って遊ぶことが見られるようになる。まだ独自性というよりは、試行錯誤の段階。
    • 指標: 遊びの中で、他の子どもと違った方法で積み木を使ったり、別の遊び方を発見して試す。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 自分の方法で遊びを進めたり、遊びの中で新しいルールやアイデアを提案することができる。独自の視点が現れるようになる。
    • 指標: 自分なりのルールで遊んだり、友達と一緒に新しい遊びを考えたりする。
  • 伸ばす方法: 親が新しい遊びを提案し、子どもがそれを自分なりにアレンジできるように促すことが重要。自由に発想できる時間を増やすことで、独自性を伸ばす。

6歳(小学校1年生)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 物語を作ったり、絵や工作を通じてアイデアを形にできるようになり、表現力が少しずつ向上していく。想像力を駆使して、物語やキャラクターを創り出す。
    • 指標: 物語やストーリーを作り、その内容に基づいて絵を描いたり、工作で表現したりする。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 独自のキャラクターやストーリーを展開させる能力が向上し、物語に深みを持たせることができるようになる。表現力が豊かになり、創作活動の幅が広がる。
    • 指標: 自分の創作物に細かいディテールを加え、他の子どもに説明したり発表したりする。
  • 伸ばす方法: 自由な発想を引き出すために、多様な創作手段を使うことが大切。絵や文章、工作などさまざまな方法で表現することを促す。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 自分なりに物事を表現することができ、他の子どもと異なる視点で遊びを展開しようとする。独自性が育ち始める段階。
    • 指標: 友達と遊んでいる際に、異なる方法でおもちゃを使ったり、遊びを進める。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 独自の視点を持ち、他の子どもと違うアイデアを出すことができるようになる。遊びや問題解決において、独自の方法を提案する。
    • 指標: 友達と遊んでいるときに、新しいルールやアイデアを提案したり、問題解決において新しい視点を加える。
  • 伸ばす方法: 独自性を伸ばすために、他の子どもと一緒に遊ぶ機会を増やし、グループで協力しながら新しいアイデアを生み出す経験をさせる。

9歳(小学校3年生)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 子どもは自分のアイデアを形にしていくことに楽しみを感じ、創造的な遊びを通じて表現を始める。既存のものを自由にアレンジすることができるようになる。
    • 指標: 自分の好きなキャラクターや形を自由に作り、独自の遊び方を見つけ出す。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: より深い発想を持ち、独自の世界観やストーリーを構築することができる。創造的なアイデアを具体的に表現し、物語や絵を通じて他の人に伝える能力が高まる。
    • 指標: 自分で考えた物語やキャラクターを描き、周りの人にそのストーリーを説明できる。
  • 伸ばす方法: クリエイティブな課題やプロジェクトを与え、自由に表現できる環境を作ることで、創造力をさらに引き出す。多くの経験を通じて、異なる視点で物事を見る力を養う。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 他の子どもと同じような遊びをしながらも、自分なりのルールやアイデアを追加し、少しずつ独自の方法を見つける。自分の個性が反映された遊び方や創作が始まる。
    • 指標: 遊びの中で自分だけのルールやキャラクターを考え出し、オリジナリティを発揮する。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: より洗練された独自のアイデアや視点を持ち、周りの人々と協力して新しい遊びや方法を作り出すことができる。自分だけのユニークなアプローチを他の子どもに提案できるようになる。
    • 指標: グループでの遊びや創作活動において、他の子どもと違ったアイデアを提案し、皆と協力してそのアイデアを実行する。
  • 伸ばす方法: チームでの活動やグループワークを通じて、自分のアイデアがどのように形にされていくかを学び、独自性を発展させる機会を増やす。また、他の人の意見を取り入れながらも、自分の視点を大切にするように促す。

12歳(小学校6年生)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 子どもは自分のアイデアを具体的に表現する能力を持ち始める。物語や絵、工作を通じて、より洗練された表現ができるようになる。
    • 指標: 自分で考えたキャラクターや物語を絵や文章で表現し、その内容に基づいて作り込んだ作品を完成させる。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: より高度な創作が可能になり、アイデアを独自の形で具現化できる。視覚的・内容的に完成度の高い作品を作り上げ、その意図をしっかり伝えることができる。
    • 指標: 自分が考えた物語に合わせて、背景やキャラクターを緻密に設定し、完成度の高い作品を作り上げる。
  • 伸ばす方法: より高度な創作方法を教え、難易度の高い課題に取り組ませることで創造力をさらに引き出す。多様な創作活動を通じて、表現の幅を広げる。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 物事に対する独自の視点を持ち始め、他の人とは異なるアプローチをするようになる。遊びや創作活動で、徐々に自分だけの方法を見つけていく。
    • 指標: 絵や物語、工作などで、他の子どもと異なる視点や方法を用いて独自の作品を作る。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 自分の独自のアイデアや視点をさらに深め、創作活動や問題解決において、革新的な方法を提案できるようになる。より深い発想で独自性を発揮する。
    • 指標: チームでの課題や遊びにおいて、新しい視点でアイデアを提案し、他の子どもたちと協力して独自の解決策を導き出す。
  • 伸ばす方法: 自分のアイデアを表現できる機会を増やし、他者と異なる視点を持ちやすくするために、多角的に物事を考える訓練をさせる。

15歳(中学生)

創造力

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 子どもは新しいアイデアや方法を試み、創造的な活動において自分の発想を形にすることができるようになる。自分の考えをプロジェクトや課題に反映させる能力を持つ。
    • 指標: 学校や家庭で行うプロジェクトに対して独自のアイデアや新しいアプローチを提案し、それを実行する。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 創造力がさらに深まり、複雑な問題を解決するための新しい方法を生み出したり、作品を発表することで他者にインパクトを与えることができるようになる。自己表現が非常に洗練される。
    • 指標: 独自の作品や発表を通じて、他者に感銘を与えるようなアイデアを形にし、評価される。
  • 伸ばす方法: 創造的な表現をさらに強化するために、専門的な分野や新しいスキルを学ばせる。また、批評やフィードバックを受ける機会を増やすことで、自己表現の幅を広げる。

独自性

  • 達成ポイント1(ミニマム)
    • 説明: 子どもは自己表現を通じて、他の人とは違う視点や方法を持ち始める。独自の考えや視点を持ち、それを創作や課題に反映させる。
    • 指標: 学校のプロジェクトや日常的な活動で、他の生徒とは異なるアプローチを取る。
  • 達成ポイント2(優秀な子)
    • 説明: 自分の独自性を深め、他の人の考えや方法と比較して、新たなアプローチを提案できる。創作活動においても、完全にオリジナルな視点で発展させることができるようになる。
    • 指標: 他の生徒と協力して課題に取り組む際、独自の解決策や新しいアプローチを提案し、グループに貢献する。
  • 伸ばす方法: 自分の意見やアイデアを積極的に表現させ、他者と異なる視点を持つことで新しい発想を引き出す。多様な経験や視点を得られるような環境を提供することが効果的。

さいごに

このシリーズでは、「伸ばしたい子どもの力」で紹介したそれぞれの力・能力について、年齢ごとの達成ポイント、その指標、達成するためにできることを紹介しています。他の記事で、創造的な力以外のことも同じように記載していますので、ぜひ、見てみてください!

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