この記事では、自己成長・自己管理の力 自己認識・向上心の3項目について、2歳までの達成ポイントと伸ばすための方法を具体的に説明しています。
伸ばしたい子どもの力には、知的学習、社会性、自己成長、運動、音楽も含めて、41個の力について記載してあります。ぜひ、上のリンクから、他の内容もご確認ください!
達成ポイントは、ポイント1とポイント2に分けています。
達成ポイント1(ミニマム) | 平均的な子どもが達成 | 苦手とする能力 |
達成ポイント2(優秀) | 優秀な子どもが達成 | 得意とする能力 |
達成ポイント1に達していない場合

その能力を伸ばす遊びや勉強がいい!
達成ポイント2に達している場合

次の年代の達成ポイントを達成できるようにしていこうかな
自己認識・向上心 3つの項目
向上心 | 自己肯定感 | 柔軟性 |
向上心
現在の状態に満足せず、
goo辞書
よりすぐれたもの、より高いものを目ざして努力する心
向上心はあらゆるところであった方がいい力の一つです。他のいろいろな力とも関連してきますので、ぜひ、我が子にも向上心をつけさせたいものです。
しかし、1歳児の向上心のチェックと言われても、どこを目安にしたらいいかは難しいですよね。

うちの子、向上心あるのかな?
心配になる気持ちもわかります。みんな自分の子供しか知らず他の子と比較することはできませんし、まだ0-2歳は他の子とほとんど差がありません。なので、向上心があるかの判断が難しいです。
向上心がないということは基本的にない
つまりは、誰でも備わっている能力ということ。伸ばしがいがあるってことです!
向上心を測るものさしはないのですが、2歳までに達成したいポイントがあります。
達成ポイント
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 自分ができたことに喜びを感じる。
- できなかったことに対して「もう一回やってみよう!」という気持ちを見せる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 新しいことに興味を持ち、挑戦する。
伸ばす方法
できることを増やすことです。難しくいうと、成功体験を積ませる!
そして、新しいことに挑戦させる!
成功体験をつむ(小さいことから)
どんなに小さいことでもできたことをほめてあげることが大事です。ほめてあげることによって、喜びを感じます。この喜びが向上心に変わっていきます。難しくてできないところは、こうやったらどうかな?と手伝ってあげると、できるようになってきます。この成功体験を積めば、自然と他の新しいことにも興味がでてきて、さらにやってみようとなります。
それでも、他のものに興味を示さない場合には、興味があるものに似たようなものに挑戦させるのがいいです。
小さいところの例
グーパーできた!紙を引っ張れた!ボールを持てた!
この記事を読んでくれているパパママは、0歳くらいの時はいちいち感動してたと思います。写真に残したりもしてたんじゃないでしょうか?
我が子もコロコロチャイムに初めてボールを入れることができるようになった時は「おぉー!すごいね!」と感動しました。1歳5ヶ月になるとむしろできることが多すぎて、全部をほめていられなくなり、逆にほめる機会は減ったと思います。
でも、始まりはこういう小さいところ。なんでもできたことは褒めてあげましょう。これが小さな成功体験に繋がります。
次の段階を用意してあげる
向上心の発達のためには、次の段階が必要です。
少し難しいものを準備する。
例えば、ものを掴むという行為ができてて、離すことが上手にできてない時。
離すことができるようになってきているけど、狙いが定まらない時は
コロコロチャイムのような、ボールを離して狙ったところに入れる必要がある玩具を準備します。
入れるとコロコロとボールが転がってチャリンと音がするやつです。
クモンからもありますし、アンパンマンのものもあります。
我が家は市の児童施設に置いてあった公文式を買いました。
初めは、難しいですが、大人がやってみせていることで
『ぼく/わたしもやりたい』という感じで、自ら遊び出して、手を開いてボールを離せるようになると思います。
ころころチャイムはボールなので、赤ちゃんが一番掴みやすく、そして極性がありません(どこから見ても同じ形)。なので、どの方向からでも入れることはできます。
さらに入れた後にチャリンと鈴の音がなるのが心地よく、はまり出すとずっと遊べるおもちゃです。
さらなる次の段階は、極性のある図形への挑戦です。
アンパンマンのパズル
いろいろな形を枠に入れる、いわゆるポットンおとしなんですが、
丸や楕円といった簡単なものから星型やT字のような難しいものまであります。
そのため、できる図形とできない図形が生まれるんですね。
これが、非常にいいです。
できる図形を入れることができると「できた」という達成感があり成功体験が積めます。
できない図形は、いろいろなところにはめながら頑張ります。これこそが向上心です。
時には、全然できなくて癇癪を起こすこともありますが、そういう時は親がそっと教えてあげるのが大事です。「色が違うね。こっちかな?形をよく見てごらん。同じ形はどれかな?」と教えてあげます。
それでも難しい時は、そっとアンパンマンの入れるがわの形を調整してピッタリハマるようにしてあげましょう。
そんなふうに教えてあげていれば、自然とひとり遊びをしてくれると思います。そして、いつの間にか色や形を認識しています。
絶対におすすめできる商品になっています!
ブロック・積み木
ブロックや積み木も向上心を育むのに大事ですが、これは親の手助けがいると私は考えています。
なぜかというと、成功した!というゴールがどこか分かりにくいからです。
積み木を2個詰めたら成功?ブロックで形ができたら成功?
親が「できたことをほめ、次の段階を促す」サイクルを作ることが必須です。
我が家はリブロックにしています。それは、私がリブロックでずっと遊んだ経験があるからです。小学校6年生ぐらいまで遊んでいた気がします。
それで、私もよく我が子とリブロックで遊びます。1歳ごろまでは、パパがリブロックで遊んでいる横で、リブロックを箱からだして投げたり置いたりすることができる程度でした。ほめることをしていなかったと思います。投げたり置いたりすることをできることと私が思ってもいなかったので、今思うとこの時から上のサイクルをしておけばよかったなとも思います。1歳4ヶ月の時には、H型のブロックをプレートにはめることができました。すごい成長だなと思って、「すごいね!、お庭(プレートに緑のブロックをはめたのがお庭に見えた)ができたね!とほめました。でも、そこまででした。この時にもっと「じゃあ、次はこれにチャレンジしてみようか」と向上心を育むことをすべきだったなと思います。
とはいえ、私の愛用のリブロックは、簡単なことから難しいことまでが明確に段階づけされています。
何種類もブロックがあることと
それらを連結することができること が要因です。
他の似たブロックにもある仕様ですが、そういう仕様がないものもあります。まあレゴですね。だからレゴはむしろ難易度が高く、やりたい!という強い意志が必要になってくるでしょう。
我が家はリブロック ユニバーサルセットを持っているのですが、今は絶版になっていて、公式ホームページでも売っていません。ユニバーサルセットは126,448円です。超大型の車輪・ブロックが入っているのが特徴で、小さい子どもが乗っても壊れない車を作れるセットです。私はこれで3-5回程度車を作りました。
その下のワンダーセットは超大型のブロックが入っていないのですが、これだけでもかなりボリュームがあります。対象年齢は3歳からになっていますが、2個のブロックを組み合わせるぐらいは1歳児でもできますので、絶対にリブロックがおすすめです!
ワンダーセットより小さい量のセットもいっぱい発売されていますが、量が多ければ多いだけ作る作品のバリエーションが増えますので、量がたくさんあるセットを買った方が絶対にいいです!
お値段がそこそこしますので、メルカリとかで買うのもありだと思います!
その場合、ブロックの表面の塗装が経年劣化で取れかけていて接続の時に軋んだりしますので、注意してくださいね!
自己肯定感
自らの在り方を積極的に評価できる感情、
Wikipedia
自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉
自分ってすごい!ですね。
ハンターハンターのネフェルピトーですね。

自己肯定感がどうして必要かというと、向上心や統率力(リーダーシップ)につながるからです。
自己肯定感が高ければ、自分をより良くしようとする。自分がすごいと思うから、周りを引っ張っていける。
さらに自己肯定感が高いと、周りも尊重ができるようになると考えています。
自分をすごいということを言える人は、自分だけではなくて自分を支えてくれた人がすごいと気づきます(だいぶ大人になってからかもしれませんけど)。
向上心同様、自己肯定感を2歳未満で測ることは難しいです。自己肯定感を持っているかどうかの判断も正直難しいです。
でも、おそらくですが、以下の達成ポイントが自己肯定感を表していると思います。
達成ポイント
- 笑顔で生き生きしている。
- なんでもやってみようとする。
達成ポイント1も2も同じなので、まとめました。
自己肯定感の高い子は、自分のやっていることを認められていると感じているはずなので、生き生きしてなんでもやろうとしていると思います。
もし、子どもが同じことばかりしたがる場合には、もしかして自己肯定感下がってる?
と考えて、以下の伸ばす方法を実践してみてくださいね!
伸ばす方法
1に愛情
2に愛情
3、4、5に愛情
愛情、注いでますよね。分かってます。
どんなふうに注いでいますか?ちゃんと愛情が伝わっていますか?
赤ちゃんにとって親は二人しかいませんし、一番、親に愛情があります。
他の人との間にも愛着形成ができるとは言ってもね。
そこに甘えていませんか?
愛情は、子どもを観察することからはじめます。
子どもが何かをしてほしそうだったり、見てほしそうだったり、すぐに対応できているでしょうか?
双方向性の対応を心がける
もし、一方的に話しかけたりしていたら改めましょう。
子どもが求めていることに対して、反応するようにします。
笑いかけてくれたら笑いかける。
リンゴー!と言ったら、リンゴだねーと反応してあげる。
子どもの興味やしたいことに同じように興味を持っているということを見せてあげましょう。
私は子どもがひとり遊びをしている時はあえて静かにしています。お絵描きを始めたり、ブロックで遊び始めたりしたら、テレビを消して、子どものそばで違う作業をしています。それで、こっちを向いた時にすぐに反応できるようにしてます。
ながら対応はしないなるべくしない
「スマホをみながら」対応してませんか?
声だけで対応してませんか?
どうしても、ながら対応になることはあると思うので、自分がされたら嫌だなという対応はしないようにしましょう。
大人でも、職場の愚痴を行ったり土日の予定を立てたり話しかけているのに、ゲームしながら「うん」って言われたらイラつきますよね。それと同じです。
笑顔を大切にする。怒らない。
何をするにも笑顔を大切にしましょう。
我が子も笑顔で対応するとキャッキャってよく笑うんです。可愛いですよ!
怒ることってありますか?
私はほとんどないと思っています。危ないことと迷惑になることをした時だけ。でも、この二つって私がよく見てたら防げることばかりなので、怒ることではなく謝ることなのかなと思っています。
今日の朝も、ヨーグルトをあげようと思って、お皿にヨーグルトを入れて渡したんです。「落とさないように持っててねー」って。それで、砂糖をちょっと追加しようと思って我が子が持ってるお皿に入れようとしたら、手を離して落としちゃったんですよね。多分私が持ってくれてると思ったんだと思います。だから、「ごめんね」ってなりました。
本を踏んで、滑って破っちゃった時も、ちゃんと見てあげてればよかったなと反省しました。
抱きしめたり、スキンシップを心がける
抱きしめるとオキシトシンが出て落ち着くみたいな話ありましたよね。恋愛論でもスキンシップが多い方が愛情が芽生えやすいとか。同じです。
子ども相手なんで、スキンシップは多いですよね?
我が家では、家に帰ってきたら、「ぎゅーしよー!」って私からいきます。
ご飯中は、1歳5ヶ月からは子ども用椅子に座らせて食べるように練習をしていますが、それまでは私の膝の上に座らせて食べていました。1歳5ヶ月になっても私の膝の上で食べようとしてきます。
それから、絵本の時はほぼ私の膝の上に座って一緒に読みます。
いつの間にかこうなりました。
ママが読む時はそうじゃないらしい。びっくりです。
寝る時は添い乳になっているので、我が子はママの胸の中で眠ります。
おすすめ本
我が家が愛読したおすすめ育児本をここで紹介しておきます。
子どもへのまなざし。精神科医の佐々木正美先生の本です。
つべこべ言わず、黙ってひとまずこれを読め。
と言いたくなるくらいの本です。
他の育児本は愛情をそっちのけで方法論を語っているものが多い印象ですが、こちらは愛情が第一。
何かをしろとかではありません。愛情を持っていたら何かとできるでしょ?という論法。一番印象に残っているのは、「できるママは、子どもの泣き方で何が求められているか分かる」というやつ。私には結局わかりませんでした。でも、今は「あ、うんちっぽい!」とか「これがとってほしいのね」とか分かるようになっています。できるパパになってきたんでしょうか?
思考の柔軟性
柔軟に対応できない人とやりとりするのってめんどくさいですよね?
ご年配の方の頑固はある種の認知症と結びついていたりします。柔軟性が損なわれていくことを示唆しています。柔軟性は一貫性とは少しベクトルが違うので、柔軟性ばかりに目がいくとどっちつかず・中途半端になってしまいますが、それでも柔軟性が重要視される場面は人生で多々あります。
2歳未満の赤ちゃんでも、柔軟性を見ることは可能です。
こちらも向上心や自己肯定感と同様に決まった指標はないので、このような行為から柔軟性は示唆されるという理解でお願いします
達成ポイント
自分の思い通りにいかないことがあっても、気持ちを切り替えられる。
思ったおもちゃで遊べなくても、他のおもちゃで満足する
したいことができなくても、違うことで満足する
この頃の子どもは、したいことがあったら一目散!って感じです。
それで、それを取り上げると癇癪を起こしがち。私も柔軟性の育みかたには困っています。
伸ばす方法
ひとつの正解を押し付けない
思考の柔軟性というのは、決まったやり方とか考え方に固執してしまうことが原因です。そのやり方じゃなくても他のでもいいよってなれば、柔軟に対応することが可能です。
なので、子育てにおいても、行動を柔軟にすることが大事だと思います。
決まったことを作らないということは、計画性や意志を育てることと矛盾しているように聞こえますが、違います。
もう一度大人の場合を考えてみましょう。
いつ、思考の柔軟性が必要かということです。それは「行き詰まった時」なんですね。
行き詰まっていない時はわざわざ定型を変える必要がない。わざわざ定型を変える人は一貫性もないし計画性もないですね。だから、行き詰まった時、これまでのやり方ではうまくいかない時に、どうするか?これが思考の柔軟性です。
子どもの場合も行き詰まった時にこれまでと違うことができるかということを伸ばしてあげたらいいと思います。
ついさっきもありました。夜寝る前にクレヨンでお絵描き遊びをしたいと駄々をこね始めた我が子。
汚れると大変になるし、もう寝る前だから明日にしようとパパは言いました。
それで癇癪を起こした。
柔軟性の話を思い出して、代替案をあげてみたんです。
「じゃあ、こっちにしよ?こっちで遊んだら、寝ようね」
それで、アンパンマンのつみかさねカップで遊ばせたら、すぐに満足してくれました。
本当はクレヨンでお絵描きしたいけど、それがダメって行き詰まった時に、代替案のカップで納得できた!これって柔軟性が少し身についたってことですよね?
そう思うと、買い物中ってめちゃくちゃ柔軟性を育むことができる時間なんですね!
ダメなことが多い。私は基本的には何も買ってあげないようにしているので、「お菓子もダメ、おもちゃもダメ。」です。ママは甘いので買ってあげようとします。
どうしても最後には、何かを買わされそうにもなります。
だから、代替案を提示して、持参したおもちゃとかお菓子を見せて、「こっちでどう?」って聞くのがいいのかなと思いました。
さいごに
このシリーズでは、「伸ばしたい子どもの力」で紹介した向上心、自己肯定感、柔軟性について、2歳までに達成しておきたいポイント、そのためにできることを紹介しました。
教育に答えがないし、こっちを優先したらこっちがダメみたいな感じになったり、理想論はわかるんだけど、現実は違うんだよ。となったり、問題は多いですよね。私も悩める一人のパパです。
しかも専門職でもない限り、見ることができるのは自分の子どもだけ。
でも、そもそも専門職でも親ほど一人の子どもに深く入り込むことはできませんし、多くを見ているということは浅いということ。自分の子どもにとっての最大の理解者はパパママですから、その二人が一番、我が子の領域については賢いのです。
正解はない教育の世界だからこそ、個人のエゴを通す必要がある。
そのためには、自ら勉強して、悔いのないように指導する必要があります。
このブログがみなさんの役に立っていれば嬉しいです!
他の記事では、自己認識・向上心以外のことも説明していきますので、ぜひ、見てみてください!
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