「子どもを理解することが大切」
子育てをしていると、よく聞く言葉です。でも、実際に子育てをしていると、ふと立ち止まって思うことがあります。
「理解するって、どういうこと?」
性格を知ることなのか。
好きなものを覚えることなのか。
発達段階を学ぶことなのか。
もちろんそれも大切です。でも、それだけでは足りないと感じています。もっと日常の、ほんの一瞬のやりとりの中に、「理解する」ということの本質があるのではないかと思うのです。
「子どもを理解する」という考え方については、
家族教育とは?子育てで親が学ぶべき4つのこと
でも触れています。今回の内容は、その中でも特に日常の具体例に焦点を当てたものです。
👉 子どもの「行動の意味」を考えること
今回は、その一つの例として、「やだ」という言葉について考えてみたいと思います。
同じ「やだ」でも受け取り方は違う
ある日、「ご飯できたよ」と声をかけたときのことでした。
「やだー」
その一言に対して、祖母がこう言いました。
「ちーくん、食べないって!」
私はその言葉に少し驚きました。なぜなら、食べないわけがないと思ったからです。
2歳の子どもが「やだ」と言うとき、それは必ずしも「拒否の意思」ではありません。
まだ遊びたかった。
急に声をかけられて気持ちが追いつかなかった。
今の流れを止められたくなかった。
なんとなく反射的に出てしまった。
子ども目線で考えてみると、
- まだご飯を見ていない
- お腹が空いているかも分からない
- 考える時間もない
- 遊びの途中で気持ちが切り替わっていない
つまり、「やだ」は「食べない」という結論ではなく、まだ気持ちが整っていない状態の表現だったのです。
「食べない」という意思表示と捉えてはいけない
そう思った瞬間でした。
「やだ」は拒否ではなく状態の表現
よく観察していると、「やだ」の中身はだいたい似ています。
- 今の遊びをやめたくない
- 急で気持ちが追いつかない
- 切り替えが難しい
- 反射的に言っている
- どうしていいか分からない
つまり、「やだ」は行動の拒否ではなく、
👉 「やらない」ではなく「今は無理」
この違いはとても大きいと感じています。
「食べない」と受け取ってしまうと、「じゃあ食べなくていい」という極端な方向か、「食べなさい!」と強く言う方向に進んでしまいがちです。
でも、「今は無理」と受け取ると、「少し待とうか」「あとで声をかけようか」「一緒に片付けてから行こうか」という選択肢が生まれます。
理解が変わると、対応が変わるのです。
「やだ」は理由をまとめた言葉
お風呂のときも同じでした。
「やだ!はいんない!」
でも、落ち着いて観察してみると、理由がいくつもありました。
- お湯が熱い
- 遊ぶものがない
- シャワーが顔にかかるのが嫌
- まだ遊びが終わっていない
つまり「やだ」は、複数の理由をまとめた言葉だったのです。
これらを一つずつ解消しても、それでも入らないときもあります。そのときは「言い訳を探しているのかな」と感じることもあります。
私は正直、かなり甘い方だと思います。なんとか誘ったり、楽しい要素を増やしたり、いろいろ試してしまいます。それが正しいのかは分かりません。もしかしたら、厳しく言った方がいいのかもしれない。突き放した方がいいのかもしれない。
でも、私はこう考えています。
子どもは、「パパやママが自分のことを考えて言っている」と分かっているはずだと。愛情は伝わっている。そのうえで、それでも入りたくない理由がある。それを上回るメリットが見えていないだけなのだと。
👉 「やだ」は理由のまとめ言葉
言葉がまだ少ない子どもにとって、「やだ」は万能な表現なのかもしれません。
我が家では歯磨きも寝かしつけも苦労しています。義実家では特に歯磨きを嫌がっていました。でも、よく考えると理由がありました。
- 歯磨きカレンダーがない
- ハキラなどのご褒美がない
- ルーチンの流れになっていない
つまり、環境が違っただけでした。
それを理解しているのとしていないのでは、対応がまったく変わってきます。
歯磨きで試したこと・良かったこと・ダメだったことは、こちらに詳しくまとめています。
2歳が歯磨きを嫌がる…我が家で試した作戦すべてまとめ【リアル体験】
これは他の行動にも当てはまる
この考え方は、「やだ」だけではありません。
- おもちゃを口に入れる
- 叩く
- 片付けない
- 着替えない
どれも困った行動に見えますが、その裏には理由があります。
- 感覚を確かめている
- 気持ちを伝えたい
- 切り替えが難しい
- やり方が分からない
- 疲れている
行動だけを見ると問題に見えますが、意味を見ると成長の過程に見えてきます。
行動の裏にある意味を見ること
それが「子どもを理解する」ということ
イヤイヤ期は成長のサイン
イヤイヤ期は大変です。正直、疲れることも多いです。でも、この時期は「自分の意思を持ち始めた時期」でもあります。
自分の意思を持ち始めた時期
つまり、
👉 もう一人の人間
そう考えると、「やだ」は困った言葉ではなく、意思表示の第一歩なのかもしれません。
まとめ
- 「やだ」は拒否とは限らない
- 行動には理由がある
- 「やだ」は状態や気持ちの表現
- 行動の意味を考えることが理解
- 理解が変わると対応が変わる
子どもを理解することは、
親が楽になるためではなく、
子どもと向き合うための視点だと思っています。



コメント