この記事では、運動・身体機能の6項目について、それぞれの年齢別で、達成ポイント・指標・伸ばすための方法を説明しています。
ここで書いてある年齢というものは、大体の目安です。例えば、2歳と書いてあるところは2歳0ヶ月から3歳までの幅があると考えてくださいね。
達成ポイントは、ポイント1とポイント2に分けています。
達成ポイント1(ミニマム) | 平均的な子どもが達成 | 苦手とする能力 |
達成ポイント2(優秀) | 優秀な子どもが達成 | 得意とする能力 |
達成ポイント1に達していない場合

その能力を伸ばす遊びや勉強がいいな!
達成ポイント2に達している場合

次の年代の達成ポイントを達成できるようにしていこうかな
運動・身体機能 6つの項目
筋力・体力 | 柔軟性 | 協調性・バランス |
俊敏性(敏捷性) | 反応速度 | 空間認知能力 |
2歳(幼児)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 体を動かすことに興味を示し、歩行や走ることができる。
- 指標: 歩く、走る、物を持ち上げるなどの基本的な体の動きを積極的に行う。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 体を使った活動に積極的に参加し、基本的な運動能力を伸ばす。
- 指標: 短い距離を速く走ったり、簡単な遊具を使って体を動かすことができる。
- 伸ばす方法:
- 毎日少しずつ走ることや、ボールを蹴ったり、投げたりして体を動かす遊びを取り入れる。
- 体を使った簡単な遊びを親と一緒に楽しむ。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 柔軟体操やストレッチを真似する。
- 指標: 足を伸ばしたり、体を曲げたりして柔軟性を少しずつ高める。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 柔軟体操を意識的に行い、体の可動域を広げる。
- 指標: 両手を床に触れることができる、体を反らせることができる。
- 伸ばす方法:
- 毎日の遊びの中で簡単なストレッチを取り入れる。
- 柔らかい布やおもちゃを使って、柔軟体操を楽しくやる。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 足元のバランスを取ることに少しずつ成功する。
- 指標: 片足で少しの間立っていることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 片足立ちや簡単なバランスゲームを積極的に行い、バランス感覚を高める。
- 指標: 一定時間片足で立って、バランスを保つことができる。
- 伸ばす方法:
- バランスを取る遊具や、片足立ちを楽しく挑戦させる。
- バランスを取るゲームや遊びを親子で行う。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 走ったり、反応して物を避けることに興味を持ち始める。
- 指標: 短い距離を速く走ることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 速い動きや方向転換を意識的に行い、俊敏に動けるようになる。
- 指標: 速い走りをしてもバランスを崩さずに方向を変えることができる。
- 伸ばす方法:
- 速く走ることを楽しさを持たせ、方向転換を伴う遊びを取り入れる。
- 親が一緒に走りながら、方向転換を行い俊敏性を育む。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 音や視覚的な刺激に反応する。
- 指標: ボールを転がして、反応して手で取ることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 視覚や音に対する反応速度が速くなり、瞬時に動くことができるようになる。
- 指標: ボールを転がして、タイミングよく捕まえることができる。
- 伸ばす方法:
- 音楽やゲームを取り入れて、音に反応するトレーニングを行う。
- 視覚的な動きに反応するゲームを親と一緒に行う。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 物を触ったり動かしたりして、周囲の空間を感じ取る。
- 指標: ボールを転がしたり、物を持ち上げて動かすことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 自分の体の位置や物の配置を意識して行動できるようになる。
- 指標: 障害物を避けて歩いたり、物を並べたりして空間を意識する。
- 伸ばす方法:
- 物を並べたり、積み木を使ったりして、空間を感じる遊びを取り入れる。
- 親と一緒に簡単な障害物コースを作って、空間認識力を育む。
4歳(年中)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 活動的に体を動かし、長時間の運動に耐えることができる。
- 指標: 長時間歩いたり走ったりすることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 自分の体力を把握し、適切に体を使って疲れにくくなる。
- 指標: 長距離を走ったり、ジャンプしても疲れずに遊び続けられる。
- 伸ばす方法:
- 走る、跳ぶ、踊るなどの体を使った遊びを毎日取り入れる。
- 適切な休憩を取りながら、徐々に運動量を増やす。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 簡単な体の柔軟性を意識して動かすことができる。
- 指標: 両足を広げて前屈したり、手を床に触れたりすることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 柔軟性を高めるために毎日ストレッチを意識的に行う。
- 指標: 両足を広げて床に手をつける、体を反らせることができる。
- 伸ばす方法:
- 毎日のストレッチや柔軟体操を習慣にする。
- 親と一緒に楽しみながらストレッチを行う。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 体のバランスを取ることにチャレンジし、成功することが増える。
- 指標: 片足で少しの間立つ、バランスを取りながら歩く。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 片足立ちや簡単なバランスを取るゲームに積極的に参加し、上達する。
- 指標: 片足で数秒間立ち続けたり、バランスを取りながら速く走ることができる。
- 伸ばす方法:
- 片足立ちやバランスボールを使った遊びを取り入れる。
- バランス感覚を高める遊びや運動を日常に組み込む。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 速く走りながら方向転換をして遊ぶ。
- 指標: 短い距離を速く走り、素早く方向を変える。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 俊敏に動き、素早い反応を意識的に行うようになる。
- 指標: 短距離走を速く走るだけでなく、障害物を避けながら走ることができる。
- 伸ばす方法:
- 速く走ることを楽しみながら、方向転換をするゲームを取り入れる。
- 簡単な障害物を使った走る練習を親と一緒に行う。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 視覚や音に反応し、少し遅れて動くことができる。
- 指標: 反応して物を避ける、速く走ることに反応する。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 音や視覚的な刺激に対して瞬時に反応できるようになる。
- 指標: 音や動きに反応し、すぐに体を動かして適切な行動ができる。
- 伸ばす方法:
- 視覚的な動きや音に反応するゲームや遊びを取り入れる。
- 親と一緒に音に合わせて動く、または目の前の動きに反応するトレーニングを行う。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 簡単な形や物の配置を意識して、場所を移動できる。
- 指標: 部屋を歩き回りながら物の配置を気にして動くことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 自分の位置を把握し、周囲の物と体の関係を意識して行動できるようになる。
- 指標: 障害物を避ける、物を動かす際に位置や配置を考えて行動する。
- 伸ばす方法:
- 空間の中で物を並べたり積んだりして、空間認識を育む遊びを取り入れる。
- 親と一緒に簡単な障害物ゲームを行い、空間認識能力を向上させる。
6歳(小学校1年生)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 基本的な体力が備わり、遊びや運動で疲れにくくなる。
- 指標: 長時間の遊びや活動後も疲れにくく、休憩後にすぐに再開できる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 自分の体力をうまく管理し、持続的に運動ができるようになる。
- 指標: 長時間走ったり、遊び続けても疲れずに楽しめる。
- 伸ばす方法:
- 跳び箱や縄跳びなどの運動で体力を増やす。
- 休憩を適切に挟みながら、徐々に運動時間を延ばす。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 体をほぐし、簡単な柔軟体操ができるようになる。
- 指標: 両足を広げて前屈する、片足を上げてバランスを取る。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 定期的にストレッチを行い、体が柔らかくなる。
- 指標: 両手が床に届く、片足で高く足を上げてしっかりとバランスを取る。
- 伸ばす方法:
- 毎日のストレッチや柔軟体操を習慣化し、柔軟性を意識的に高める。
- スポーツや体操の練習の中で柔軟性を自然に養う。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 体のバランスを取ることに少し慣れてきて、安定感が増す。
- 指標: 片足で立つことができ、バランスを取る練習を楽しむ。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 体幹を意識して、より難しいバランスを取ることができる。
- 指標: ロープやバーの上を歩ける、片足でのバランスが安定する。
- 伸ばす方法:
- バランスボールやバランスディスクを使って練習を行う。
- 遊具やスポーツで体のバランスを使う動きを取り入れる。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 基本的な反応速度と動きを身につけ、動きながら遊べる。
- 指標: 短距離走や方向転換ができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 敏捷に反応し、素早い動きや切り返しができるようになる。
- 指標: スポーツや遊びで方向転換や反応がスムーズになる。
- 伸ばす方法:
- 反応速度を高めるための遊びやゲーム(例えば、鬼ごっこ)を楽しむ。
- 短距離走や切り返しの練習をすることで俊敏性を高める。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 視覚的または音の刺激に対して速く動くことができる。
- 指標: 音や視覚で刺激を受けたときにすぐに動き出す。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 視覚や音に対して瞬時に反応し、素早く動きや行動を選択できる。
- 指標: ボールが飛んできた際、瞬時に反応してキャッチすることができる。
- 伸ばす方法:
- 反応速度を高めるために、視覚や音に反応するゲームを取り入れる。
- スポーツの練習で瞬時の反応を意識的に行う。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 自分の周囲の物の配置や動きを把握できるようになる。
- 指標: 見えない物を触ったり、物を避けながら移動したりできる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 自分の体の位置や周りの物の配置を意識して行動できるようになる。
- 指標: 速く走りながら障害物を避ける、目の前にあるものを避けて動く。
- 伸ばす方法:
- 空間の中で物を動かしたり並べたりして、空間認識力を育む遊びを行う。
- 障害物ゲームやスポーツを通じて、空間認識能力を高める。
9歳(小学校3年生)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 長時間の運動ができる体力が備わり、疲れにくくなる。
- 指標: 休憩なしに30分以上走ったり、遊び続けられる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 体力をうまく使い、持久力や力強さが向上している。
- 指標: 長時間運動しても疲れにくく、素早く回復する。
- 伸ばす方法:
- 長距離走やマラソン、サッカーなどの持久力を使うスポーツを楽しむ。
- 徐々に運動量や時間を増やし、体力の向上を図る。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 日常的な柔軟体操やストレッチを行うことで、柔軟性が向上する。
- 指標: 両足を広げて前屈したり、肩を回したりすることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 柔軟性を意識して毎日のストレッチや体操を行うことで、さらに柔軟になっている。
- 指標: 両手が床につく、肩や背中の柔軟性が良好になる。
- 伸ばす方法:
- 毎日のストレッチを日課にし、柔軟性を自然に育てる。
- 簡単な体操を行い、柔軟体操を楽しむ。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 簡単なバランスを取ることができる。
- 指標: 片足立ちや足踏みのバランスができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: バランス感覚が養われ、複雑なバランスも取れるようになる。
- 指標: ロープや低いバーを歩ける、速く走りながらバランスを取ることができる。
- 伸ばす方法:
- バランスボールを使って練習する。
- バランスを取るゲームやスポーツを日常に取り入れる。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: スポーツや遊びで、素早い反応や動きができるようになる。
- 指標: ボールを追いかける際に素早く動ける。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: スポーツやゲームにおいて、素早く反応して体をコントロールできる。
- 指標: ボールを素早くキャッチしたり、他のプレイヤーと競い合っても俊敏に動ける。
- 伸ばす方法:
- 短距離走や反応を意識したゲームで反射神経を鍛える。
- 素早い動きが必要なスポーツを行い、反応速度を向上させる。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 視覚や音、他の刺激にすばやく反応することができるようになる。
- 指標: 短い時間でボールや人の動きに反応できる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 素早い反応と動きが自然にでき、スポーツの中で活かせるようになる。
- 指標: スポーツで反応速度を活かして、状況に応じた適切な動きを瞬時に取れる。
- 伸ばす方法:
- 反応速度を高めるためのゲームやトレーニングを行う。
- 速い反応が求められるスポーツを選んで練習し、反応力を鍛える。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 周囲の物体や環境の位置を把握し、体をスムーズに動かせるようになる。
- 指標: ボールや他の人を見ながら自分の体を動かせる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: より複雑な動きやスポーツにおいて、空間をしっかり認識して行動できるようになる。
- 指標: 空間を意識しながらスムーズに動くことができ、スポーツでもその能力が発揮される。
- 伸ばす方法:
- チームスポーツやボール遊びなどで、物体の位置や動きに注意を払いながら行動する。
- 体操やダンスなどの練習で空間認知能力を高める。
12歳(小学校6年生)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 基本的な筋力と体力がつき、日常的な動きがスムーズになる。
- 指標: 重い物を持ったり、長距離を走っても疲れにくい。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 特定のスポーツでしっかりとした体力と筋力を発揮できるようになる。
- 指標: 自分の体力を管理しながら、高強度の運動を行える。
- 伸ばす方法:
- サッカーやバスケットボールなど、持久力と筋力を使うスポーツを練習する。
- 体力測定や筋力トレーニングを行って、計画的に体力を鍛える。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 定期的に柔軟体操を行い、日常的に体が柔らかくなっている。
- 指標: 前屈や開脚ができ、体が硬くなくなっている。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: スポーツやトレーニングに合わせて柔軟性が高まり、体を柔らかく保てる。
- 指標: 競技やスポーツで柔軟性を活かし、怪我の予防に繋がる。
- 伸ばす方法:
- 体操やヨガを取り入れて、柔軟性を向上させる。
- 高強度のストレッチや柔軟性を高めるためのトレーニングを行う。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 基本的な協調性とバランス感覚を持っており、体を上手に動かせる。
- 指標: 集団の中での動きがスムーズで、バランスを意識的に取れる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 高度なスポーツや動きの中でもバランスを保ちつつ、素早く動けるようになる。
- 指標: チームスポーツでの動きが協調的で、個人でも複雑な動きに対応できる。
- 伸ばす方法:
- バランスボールやトランポリンなどを使って、体幹を鍛えるトレーニングを行う。
- チームプレイや集団スポーツを通じて、協調性とバランスを養う。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 敏捷に反応し、基本的な動きが素早くできるようになる。
- 指標: すぐに動き出し、方向転換ができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 素早い反応と動きの中で体を上手にコントロールでき、瞬発力を発揮できる。
- 指標: 競技や運動で素早い動きが自然にできる。
- 伸ばす方法:
- 短距離走や瞬発力を養うトレーニングを行う。
- 俊敏性を高めるため、反応ゲームや素早く動く練習を繰り返す。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 音や視覚的な刺激に対して、スムーズに反応できるようになる。
- 指標: 短い時間で素早く反応し、動き始めることができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 反応速度を意識して、瞬時に適切な行動ができるようになる。
- 指標: ボールを素早く反応してキャッチできる、方向転換の反応が素早い。
- 伸ばす方法:
- 反応速度を高めるために、早さを意識したトレーニングやゲームを行う。
- トレーニングで反応を鋭くするためのドリルや実践練習を行う。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 周囲の環境や物の位置を把握し、体の動きに反映させる。
- 指標: スポーツや遊びで、物の位置をしっかり把握しながら動く。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: より複雑な動きやゲームにおいても、空間を把握して動けるようになる。
- 指標: 実際にスポーツや運動を行う中で、周りの状況を意識的に活用することができる。
- 伸ばす方法:
- チームスポーツやボールを使った遊びを通じて空間認識能力を育てる。
- 空間での移動や位置取りを意識的に練習し、運動能力を向上させる。
15歳(中学生)
筋力・体力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 基本的な筋力と体力を持ち、日常的な活動や部活動において特に不便を感じない。
- 指標: 体育や部活で、持久力や筋力を一定程度維持している。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 部活や競技で活躍できる筋力と体力を身につけ、自己管理できる。
- 指標: 高強度の運動や練習を続けられるだけの体力と筋力を保持し、競技で高いパフォーマンスを発揮している。
- 伸ばす方法:
- 定期的にウェイトトレーニングや有酸素運動を行う。
- スポーツの中で筋力や体力を意識して鍛え、回復のための休養も大切にする。
柔軟性
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 一般的な柔軟性を持ち、スポーツや日常生活の中で不便を感じることはない。
- 指標: 簡単なストレッチや体操を行うことができ、動作がスムーズである。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 高い柔軟性を持ち、競技においても体の可動域を最大限に活かすことができる。
- 指標: スポーツやストレッチの際に柔軟性が高く、体の可動域を制限することなく動ける。
- 伸ばす方法:
- 毎日のストレッチを欠かさず行い、筋肉の柔軟性を高める。
- ヨガやピラティスなど、柔軟性を重視したエクササイズを習慣化する。
協調性・バランス
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: チーム活動や集団での活動において、周囲との協調を意識し、バランスよく動ける。
- 指標: チームスポーツや集団での活動において、基本的な協力と調和を保つことができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: チームの一員として、高いレベルで協力し、個人としてもバランスの取れた動きができる。
- 指標: 複雑なスポーツやチームプレーにおいても、円滑な連携を保ちながら動ける。
- 伸ばす方法:
- チームスポーツや協力型のゲームでコミュニケーションを取る。
- バランスを意識したトレーニング(ヨガ、バランスボードなど)を行い、より高いレベルの協調性を養う。
俊敏性(敏捷性)
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: スポーツや遊びで、基本的な俊敏性を持ち、素早く反応することができる。
- 指標: 短距離走やボールを追いかけるときに素早く動ける。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: スポーツにおいて、瞬時に反応し、素早く的確な動きができるようになる。
- 指標: チームスポーツや競技で、反応が速く、素早く方向転換やポジショニングができる。
- 伸ばす方法:
- 反応を速くするためのドリルや練習を行う(シャトルランやアジリティドリルなど)。
- 反応を求められるスポーツを積極的に行い、俊敏性を高める。
反応速度
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 日常的な運動やスポーツで、基本的な反応速度を発揮できる。
- 指標: 反射的にボールをキャッチする、または動きに反応することができる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: 競技の中で、他者の動きやボールの位置に瞬時に反応できる能力を持つ。
- 指標: 素早い反応と動きが求められる競技で、優れたパフォーマンスを発揮している。
- 伸ばす方法:
- 高速反応を鍛えるため、反射神経を刺激する練習(例:ライトや音に反応する練習)を行う。
- 速いペースで行うスポーツやゲームで、反応速度を向上させる。
空間認知能力
- 達成ポイント1(ミニマム)
- 説明: 自分の体の位置を把握し、周囲の物体や人々の動きを視覚的に認識できる。
- 指標: 基本的なスポーツや遊びで、物体や自分の位置を把握できる。
- 達成ポイント2(優秀な子)
- 説明: より複雑なスポーツやゲームにおいて、空間的な要素を精度高く認識し、反応できる。
- 指標: 高度な競技やスポーツにおいて、他の選手やボールの位置を瞬時に認識し、適切なポジションに移動できる。
- 伸ばす方法:
- 空間認知能力を高めるため、3Dゲームや立体的な動きを伴うトレーニングを行う。
- 動体視力を鍛えるため、素早い動きや状況判断を必要とするスポーツを積極的に行う。
さいごに
このシリーズでは、「伸ばしたい子どもの力」で紹介したそれぞれの力・能力について、年齢ごとの達成ポイント、その指標、達成するためにできることを紹介しています。他の記事で、運動・以外のことも同じように記載していますので、ぜひ、見てみてください!
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